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「第89回キネマ旬報ベストテン表彰式」開催

【FREE】「第89回キネマ旬報ベストテン表彰式」開催

2016年02月16日
左から橋口監督、新人男優賞の篠原篤 左から橋口監督、新人男優賞の篠原篤

 「第89回キネマ旬報ベスト・テン表彰式」が13日夜、都内の文京シビックホールで開催され、各賞受賞者(代理人含む)が登壇した。

 冒頭、キネマ旬報社の清水勝之代表取締役は「昨年の出版業界は非常に厳しかったが、今年も昨年同様皆さんにお会いできたことを大変嬉しく思う。全国の小学生を対象にした映画感想文コンクールは第3回を迎え、昨年は13都県で実施した。今年、来年中には全国で行えればと思っている。弊社は老舗出版社と呼ばれて久しいがいよいよデジタルに対応する。サービス名は5年前から決まっていて、『キネマ旬報アーカイブ』。96年間の記事をデジタル化し、全バックナンバーを手軽にまかなえるようになる。今後ともご支持の方、宜しくお願いします」と挨拶した。

 表彰式には作品賞『恋人たち』より松竹ブロードキャスティングの深田誠剛プロデューサー、外国映画作品賞/外国映画監督賞『マッドマックス 怒りのデス・ロード』ジョージ・ミラー監督代行・WBの高橋雅美氏、読者選出外国映画監督賞『セッション』デイミアン・チャゼル監督代行・ギャガの百武弘二氏も登壇。深田プロデューサーは「企画立ち上げ当初は、この様な華やかな舞台に立てるとは思わなかった。企画に賛同してくれた橋口亮輔監督、上手く現場が回らなかった時でもじっと耐えて下さった弊社代表取締役の井田寛に感謝したい」とし、さらにその他各関係者にも感謝の意を表した。高橋氏は「昨年の外国映画には素晴らしい作品が多くあったと思う。その中で本作を選んで頂き光栄です」とコメント。百武氏は「弊社の代表取締役である依田巽が国際映画祭に出張しているので代理で挨拶致します。『セッション』は昨年4月にわずか15館規模で公開開始したが、ついには200館に拡大するなどの評判を呼んだ。今後も皆様の心に沁み入る作品を輸入、配給していく」と話した。

 『恋人たち』で日本映画監督賞、脚本賞を受賞した橋口監督は、「篠原篤の新人男優賞の方が嬉しい。低予算で8割の俳優が無名。現場前、深田さんには『映画賞でベスト・ワンを獲る様な映画にはならない』『その代わり、新人賞を篠原篤に獲らせる』と約束していた。一人でも多くの新人役者を輩出することが私の役割だと考えていたが、それを果せたなと思う」と語った。さらに「『ぐるりのこと。』以降、私は人生のどん底を経験していた。私の家に深田さんは、『橋口さん映画を撮りましょう、作りましょう』と繰り返し言い、通い、忍耐強く私と付き合って下さった。どん底の頃は日本の映画業界を信頼できていなかったが、本作を通して希望が見えた」と締め括った。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。