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『無伴奏』ホワイトデープレミアに矢崎監督

【FREE】『無伴奏』ホワイトデープレミアに矢崎監督

2016年03月16日
『無伴奏』ホワイトデープレミア、左から矢崎仁司監督、遠藤新菜、成海璃子、池松壮亮、斎藤工 『無伴奏』ホワイトデープレミア、左から矢崎仁司監督、遠藤新菜、成海璃子、池松壮亮、斎藤工

 アークエンタテインメント配給『無伴奏』のホワイトデープレミア試写会が14日、千代田区の一ツ橋ホールで開催され、矢崎仁司監督、出演の成海璃子、池松壮亮、斎藤工、遠藤新菜が登壇した。

 直木賞受賞作家・小池真理子の半自叙伝的小説「無伴奏」を原作に、矢崎監督が映画化。90年に出版されて以来、「恋」「欲望」と並ぶ小池の《恋三部作》として知られ、学園闘争まっただ中の70年代前後の仙台を舞台にした恋愛物語。原作ついて、矢崎監督は「5年以上前に企画を頂いた。僕はもともと小池作品のファンで、この『無伴奏』だけはどうしても僕が撮りたいという想いだった。僕じゃないと撮れないとさえ思った」とコメント。司会から小池作品の魅力を訊ねられると、「エロスとタナトス、つまり愛と死とセックスが言葉で美しく綴られている。それを映像にして、生の役者で観たくなる小説」と原作の魅力を語った。

 成海、池松、斎藤、遠藤はバロック喫茶「無伴奏」で出会う4人の男女を演じた。成海は「(演じた響子役は)全てを背負っていかなければいけない役どころだったので、覚悟が必要だった」、池松は「4人で結束して臨んだ現場だった」、斎藤は「矢崎監督は初対面の時に、『祐之介(役名)が居る』と仰って頂き、勇気を頂いた」、遠藤は「3人との撮影を通して、改めて役者として頑張っていこうと思った」など、それぞれが撮影現場を振り返った。

 最後に矢崎監督は「撮影当初、池松君が『成海璃子の代表作にしよう』と言ってくれた。彼女が少女から大人へと変化する瞬間を皆さまに観て頂きたい」と締め括った。3月26日より新宿シネマカリテほか全国順次公開。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。