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第18回SSFFの概要発表会見に行定監督ら

【FREE】第18回SSFFの概要発表会見に行定監督ら

2016年04月20日
 6月2~26日に開かれる国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2016」の特別記者会見が19日、日本外国特派員協会で行われ、開催概要が発表された。登壇者は同映画祭代表の別所哲也、アンバサダーのLiLiCo、新作短編を披露する行定勲監督、公式フォトグラファーに就任し、初監督作品が上映される写真家レスリー・キーの4氏。

 18回目を迎える同映画祭。今年は世界100を超える国と地域から約6千本の作品応募があり、厳選された約200本を7部門、その他プログラム内で発信する。クロージングイベントでは行定監督の新作『うつくしいひと』が上映される。会見冒頭では予告編が流れた。熊本県を舞台にしたドラマ作品で、橋本愛、姜尚中、高良健吾、石田えりらが出演する。予告編上映の後、別所代表、行定監督が登場した。

 別所代表は、「開催概要発表の前にお話ししたい」と切り出し、熊本県を始めとする九州地方の被災者に対して見舞いのメッセージを述べ、「映像の力を信じて、復興の一路となるような映画祭にしたい」と意気込みを示した。会見当日の朝まで熊本県にいたという行定監督は、「撮影時期は去年10月頃。本来ならば熊本の魅力を全世界の人に知って頂きたいというのが目的だった。今、熊本の人たちは何よりも余震におびえ、憔悴している。いかにして復興の道を辿っていくのかを考えている最中です」とコメントした。会見後半に登壇したレスリーも震災に関して、「今日は複雑な気持ちで来た。僕らアーティストの仕事は永遠に残るものを作ること。クリエイターとして出来ることを改めて考えていく」と語った。

 その後、別所代表とLiLiCoから今年の目玉となる5作品がプレゼンされた。中でも米アカデミー賞主演男優賞レオナルド・ディカプリオ、女優賞ブリー・ラーソン出演の2本が一際目立った。

 ディカプリオ出演『オーディション』は、共演者にロバート・デ・ニーロ、ブラッド・ピットといった豪華な顔ぶれが並ぶ。監督はマーティン・スコセッシ。ディカプリオとデ・ニーロが役者オーディションで競い合うコメディ映画。ラーソン出演『オモイ想い』は、去りたい女と引き止めたい男をコメディで表現した一本。ラーソンは、共同監督としても名を連ねる。その他、デ・ニーロ主演『エリス』、イラン人で絶大な人気を誇るモフセン・マフマルドフ監督『テナント』、ジョン・レノンの取材テープをもとに製作されたアニメドキュメンタリー『アイ・メット・ザ・ウォルラス』などが上映される。

 同映画祭は一部のイベントを除き料金無料。会場は表参道ヒルズスペースオー、ラフォーレミュージアム原宿、シダックス・カルチャーホール、アンダース東京、iTsCOM&Studio&HALL二子玉川ライズの東京5カ所。ブリリアショートショートシアターの横浜1カ所。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。