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松竹『超高速!~』、完成報告に本木監督ら

【FREE】松竹『超高速!~』、完成報告に本木監督ら

2016年06月17日

 松竹企画・配給『超高速!参勤交代リターンズ』の完成報告会見が16日、千代田区のパレスサイドビルで行われ、出演の佐々木蔵之介、深田恭子、伊原剛志、寺脇康文、柄本時生、六角精児、陣内孝則、西村雅彦、菊千代(猿)、本木克英監督が出席した。

 2014年に興収15億5千万円の大ヒットを記録した『超高速!参勤交代』の続編。金なし、人なし、時間なし、おまけに帰る城もない状況の弱小貧乏藩が奮闘する痛快歴史エンターテインメント。前作で見事、江戸城への参勤を成し遂げた湯長谷藩だったが、そもそも参勤交代とは、行き〈参勤〉だけではなく、藩に帰る〈交代〉まで終えてこそ完成するもの。湯長谷藩の参勤交代は、まだ終わっていなかった。今度は故郷を目指し、ゆっくりと江戸を出発した一行だったが、その道中、湯長谷で一揆が起きたとの知らせが入る――。スピードもスケールアップし、前作を上回る奇想天外な展開とありえない奇策、手に汗握る幕府軍1000人対弱小貧乏藩7人と1匹の戦い、感動が待ち受ける。

 会見で本木監督は、「前作の “まさかの大ヒット” で調子に乗った(笑)」と半ば自虐的に報道陣の笑いを誘い、「前作はブルーリボン賞で作品賞として評価された。娯楽作品が、そのようにして認められて嬉しかった。続編については、脚本家の土橋章宏さんと、 “やらしいから止めとこう” と話したりもしていたが、多くの反応を頂き、制作させて頂いた」とコメントした。

 前作に引き続き、湯長谷藩の殿様役で主演をはった佐々木は、「続編制作が決まってから現場に至るまでも超高速だった。現場では、時代劇の面白さを改めて実感した。演出、メイクなどある意味自由なんですね。何でもあり(笑)。ただ、これこそ日本人が親しみを覚える映画」と語った。

 クラインクインは15年9月7日、アップは同年10月28日で、松竹撮影所、京都近郊などで撮影した。また、湯長谷藩のお膝元である、福島県いわき市でもロケを敢行、前作で行われなかった同所ロケが続編において実現した。

 このいわき市ロケについて、本木監督は、「ご当地のじゃんがら念仏踊りや、市民200人のエキストラの方々にご協力頂き、重要なシーンを撮影できた。再び、『福島ガンバレ』というメッセージを添えることができたのではないかと思っています」と、佐々木は、「前作では震災の影響でロケができなかったが、小浜の海岸シーンを撮れた。これこそ、続編ができたからこそであり、嬉しくなったのを覚えている」とそれぞれ話した。最後に、本木監督は、「時代劇でしか出来ない表現をやった。再び、 “まさかの大ヒット” を目指す」とアピールした。9月10日より全国公開。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。