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東京テ他『リトル~』志茂田が戦争体験語る

【FREE】東京テ他『リトル~』志茂田が戦争体験語る

2016年08月17日
自身の戦争体験を語る志茂田景樹 自身の戦争体験を語る志茂田景樹

 東京テアトル+日活配給『リトルボーイ 小さなボクと戦争』の一般試写会が14日、東京・秋葉原UDXシアターで行われ、よい子に読み聞かせ隊隊長の志茂田景樹が舞台挨拶を行った。

 心の支えである父親を戦場から呼び戻すため、8歳の少年が町の司祭と、その友人である日系人の力を借りて奮闘するドラマ。15歳離れた兄を第二次世界大戦で亡くした経験を持つ志茂田は「(終戦の)その年の8月15日から夜半にかけて兄は戦死した。ソ連軍が入ってきてあっという間に蹴散らされた。逃げながらの中で、8月15日に戦争が終わったことを知らなかった。この映画を観ながら僕は兄が戦死したのは幻想ではないか…と思ってしまった」と語り、アレハンドロ・モンテヴェルデ監督のオリジナル脚本である同作について「家族愛が濃密に、でも嫌味なく描かれている。戦争映画で引き裂かれるのは恋をしている男女が多いが、この作品は男女が出てこないから新鮮」と魅力を語った。出演はジェイコブ・サルヴァーティなど。8月27日よりヒューマントラストシネマ有楽町、ユーロスペースほか全国順次公開。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。