今年デビュー45周年を迎える熊本出身の演歌歌手、石川さゆりが11日昼夜2回、熊本・水俣市文化会館でコンサートを開き、最新シングル「恋しゅうて」(16年8月17日発売、テイチクエンタテインメント)など全19曲を熱唱した。
石川が水俣でコンサートを開くのは39年ぶり。1978年、当時20代になったばかりの胎児性水俣病患者の人たちが「若い患者の会」を結成し、成人の証として「大人として認められることを成し遂げたい」と石川のコンサートを企画・運営。それから約40年が経ち、もう一度石川のコンサートを開催して当時の元気を取り戻したいと「若かった患者の会」を発足。石川が趣旨と熱意に感銘を受け、再びコンサートの開催が実現した。
コンサートの途中、花束を贈呈された石川は、お礼に親交のある大リーグ・イチロー選手のサイン入りバットをプレゼントしファンを喜ばせた。