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東宝『昼顔』監督、上戸、斎藤らが舞台挨拶

【FREE】東宝『昼顔』監督、上戸、斎藤らが舞台挨拶

2017年05月13日
『昼顔』ファンミーティング(左より伊藤、斎藤、上戸、平山、西谷監督) 『昼顔』ファンミーティング(左より伊藤、斎藤、上戸、平山、西谷監督)

 東宝配給『昼顔』の完成披露舞台挨拶が11日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、西谷弘監督、出演の上戸彩、斎藤工、伊藤歩、平山浩行が登壇した。

 2014年夏に放送された連続ドラマ「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」の完結編。ドラマでは、不倫関係が明るみになり、別れざるを得なくなってしまった紗和(上戸)と北野(斎藤)だが、3年が過ぎ、2人は今作で偶然再び出会ってしまう――。

 上戸は「(ドラマから3年経っても)熱の冷めなかったご時世が複雑」と、不倫問題が大きく取り沙汰される昨今の情勢について話しつつ、「連ドラで出しきったので(しばらく続編は)自分のモードになれなかった。2年経って(撮影は16年9月)声を掛けて頂き嬉しい」と映画化を喜んだ。斎藤は、ドラマ版のラストは「今後どう続けるのか、可能性はすごく秘めた終わり方だった」と振り返り、映画版の脚本は「手元に届いたものも何転かして、色々な結末があったり、登場人物がいたりいなくなったりが繰り返された」と、最後まで様々な結末が模索されたことを明かした。しかし、「『浮雲』のように、昔の映画はけっこう不貞を描いている。歴史をさかのぼっても、こういう愛憎的なことはずっと解明されずに直面するもので、実は映画的。最終的に来た本は、僕の理想とする普遍的な映画の本だった」と、「昼顔」完結編として物語に納得の表情を見せた。

 完成披露舞台挨拶の前には、400人以上のファンが詰めかけた六本木ヒルズアリーナでファンミーティングが行われ、5人が様々なテーマをもとにトークイベントを行った。西谷監督は、ドラマの最終回放送時を振り返り、「普通は『面白かった』とかいう感想が多いが、(「昼顔」の場合)『紗和はあのままでいいのか?』という文句が多かったので(笑)、また続けられたらいいなと思っていた」と、続編制作のチャンスが巡ってきた喜びを語り、「ドラマを観ていなくても、映画として独立して楽しめる作品」と、新規のファンに向けても作品の魅力をアピール。上戸は「色々な愛の形、深さがある。見えるものだけを見たら汚い恋愛、禁じられた恋愛だが、2人なりのドラマがあり、色々な形で皆さんの胸に響けばいいなと思う」と締めくくった。製作はフジテレビジョン、東宝、FNS27社。制作プロダクションは角川大映スタジオ。6月10日(土)公開。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。