閲覧中のページ:トップ > 映画ニュース >

是枝裕和監督の最新作は日仏合作、19年公開

【FREE】是枝裕和監督の最新作は日仏合作、19年公開

2018年07月18日
 是枝裕和監督の最新作製作が決定した。フランスとの合作で、フランスで撮影を予定している。タイトルは、仏題が『La Vérité』。邦題は未定。ギャガ配給で2019年に公開される予定だ。

 是枝監督の長編15作目にあたる作品。主演は世界的大女優のカトリーヌ・ドヌーヴ。共演はジュリエット・ビノシュ、イーサン・ホーク、リュディヴィーヌ・サニエなど。力強く情感豊かな家族の葛藤の物語。

 主人公は、フランス映画のスター女優。彼女の自伝の出版を機に、脚本家である娘が夫と子供とともに米国から帰国するが、2人の再会はたちまち対立へ変容する。母は、出演するSF映画の撮影現場で出会った新進女優の姿に、かつての親友でライバルだった今は亡き女優の面影を重ねていく。母と、撮影現場に付き添うことになった娘は、関係を修復出来るのか。

 是枝監督は「今から15年ほど前に、『クローク』というタイトルで劇場の楽屋だけを舞台にした一幕もののお芝居を書き始めたのがスタートでした。しかし、この時は残念ながら力不足で脚本は完成しませんでした。2011年に、以前から親交のあったジュリエット・ビノシュさんが来日し、対談させていただいた折に、『何か将来的に一緒に映画を』と意気投合しました。企画のキャッチボールをしていくプロセスで、引き出しの奥に眠らせておいたこの企画が再浮上し、フランスを舞台に書き直してみることにしました」とコメントしている。また、ドヌーヴは「魅力に溢れ、ユーモアと同時に残酷さを備えた素晴らしい脚本」としている。

 現在脚本を執筆中。今年10月初旬から12月初旬に撮影する。製作は、3B Productions(フランス)、分福(日本)、M.I.MOVIES(フランス)。海外セールスはWild Bunch、ギャガ。フランスの配給はLe Pacte。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。