『寝ても～』原作者×出演東出の別企画小説

　濱口竜介監督最新作『寝ても覚めても』(配給：ビターズ・エンド＝エレファントハウス)が９月１日よりテアトル新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネクイント他全国公開される。同作は、同じ顔の二人の男を愛してしまう女の物語。今作とは全く別のところからスタートした企画だが、原作者の柴崎友香、出演の東出昌大がコラボした小説「つかのまのこと」が映画公開前日の８月31日、ＫＡＤＯＫＡＷＡより発売されることがこのほど決定した。

　小説「つかのまのこと」は、柴崎が、東出をイメージに純文学小説を執筆したもの。描かれた物語を起点に、写真家・市橋織江が世界観を撮り下ろし、同書の随所に写真を散りばめた。かつての住み家であったであろう家を彷徨い続ける“わたし”の物語。家には新しい住人が次々とやって来る。彼らの光景を見守り続ける“わたし”は、一体何を、誰を待っているのか――。偶然にも、映画『寝ても覚めても』、小説「つかのまのこと」と、柴崎×東出が紡ぐそれぞれ違う物語が２日間連続で発表される。