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脚本家橋本忍偲び、『八甲田山』4K版上映会

【FREE】脚本家橋本忍偲び、『八甲田山』4K版上映会

2018年09月06日
北大路欣也と木村大作監督 北大路欣也と木村大作監督

 「日本映画専門チャンネル」を運営する日本映画放送は4日、脚本家の橋本忍を偲び、「八甲田山」〈4Kデジタルリマスター版〉の特別上映会をTOHOシネマズ日比谷で開催。上映後、「日曜邦画劇場」(毎週日曜夜9時)の888回特別企画として番組公開収録を行い、トークイベントにキャストの北大路欣也、撮影監督を務めた木村大作が登壇した。

 厳冬の八甲田山を踏破する雪中行軍を、高倉健、北大路欣也ほか豪華キャストで描いた同作は、1977年に公開され大ヒット。公開から41年の時を経て、シナノ企画・橋本プロダクション・東宝協力のもと、東京現像所で撮影監督の木村大作が映像・監修を務め、日本映画専門チャンネル主導で4Kデジタルリマスター化を敢行した。今年12月に開局する「日本映画+時代劇4K」でTV初放送する。4K版について木村監督は「新しい『八甲田山』だと思っている。広く世に知らしめたい」と語った。

 劇中で神田大尉を演じた北大路は、劇場で「八甲田山」を鑑賞したのは公開当時の試写会以来、2度目の事だという。「とにかく凄い作品に出させて頂いたと痛切に感じ、なんて幸せな俳優だろうと思う」とコメントし、「木村大作さんは僕にとっては神様に見える」と称えた。撮影当時の雑嚢を披露し、雪中での過酷なロケ、高倉健や橋本忍との思い出を振り返り、「あの時の雪山の一歩一歩は僕の人生です」と語った。

 なお、この日は、木村監督の新作「散り椿」がモントリオール映画祭で審査員特別グランプリ受賞の報せが入った。木村監督は「(高倉)健さんが最優秀男優賞を貰った映画祭で受賞し本当に嬉しい。次回作は金メダルを獲るように頑張ろうと思っている」とコメントした。

 「八甲田山」〈4Kデジタルリマスター版〉は、12月2日(日)夜9時から「日本映画+時代劇4K」でTV初放送。トークイベントの模様もあわせて送る。日本映画専門チャンネルでは、2Kダウンコンバートで同時放送。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。