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藤元監督『僕の帰る場所』FCCJ記者会見

【FREE】藤元監督『僕の帰る場所』FCCJ記者会見

2018年09月27日
 昨年の第30回東京国際映画祭アジアの未来部門で日本人監督初の2冠を達成した藤元明緒監督『僕の帰る場所』は公開を前に20日、日本外国特派員協会で記者会見を行った。登壇者は、藤元監督、出演のケイン・ミャッ・トゥ、プロデューサーの渡邉一孝。

 世界的な関心事項である “移民” という題材を、ミャンマーでの民主化の流れや在日外国人の家族を取り巻く社会を背景に描いた同作は、ミャンマー政府の厳しい検閲を通過し、企画から5年を経て完成した。

 記者会見には80人以上が出席。この場で同作が文科省選定作品(成人向き)、文部科学省選定(青年向き、家庭向き)となったことが発表された。

 渡邉Pは「監督は日本人だが、国籍も文化も越えてミャンマー人の家族、子どもに共感し、作品の根本を見出したことが素晴らしい。ファミレスやコンビニに行けば外国の方々を多く目にするが、東南アジアに限らず、日本人が外国人に感情移入していくことが圧倒的に少ない。映画館に行けば、そのゼロの体験がイチになる可能性がある」と魅力を語った。監督は「日本とミャンマー、2つの国の話だが、どの映画祭でも国籍関係なく(出演する少年の)カウンくんに感情移入してくれた。移民、難民を背景にした作品でもあるが、家族の目線から見えること以外細かく説明しておらず、あくまでもどこにでもいる家族としてその絆を撮った」と説明した。

 『僕の帰る場所』は、10月6日よりポレポレ東中野他全国順次公開。企画・製作・配給はE.x.N。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。