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東宝『マスカレード~』木村拓哉ら会見登壇

【FREE】東宝『マスカレード~』木村拓哉ら会見登壇

2018年11月22日
左から長澤、木村、監督 左から長澤、木村、監督

 東宝配給『マスカレード・ホテル』の完成報告会見が20日夜、中央区のロイヤルパークホテルで開催され、出演の木村拓哉、長澤まさみ、鈴木雅之監督が登壇した。

 原作は、東野圭吾の同名小説(集英社文庫刊)。累計310万部突破の人気を誇る「マスカレード」シリーズ第一作。発売から7年の時を経て、実写映画化された。会見では東野の手紙が読みあげられた。その手紙では映像化の話は受けてこなかったこと、主人公・新田浩介=木村拓哉と思い浮かべながら執筆していたこと、したがって今回のオファーに縁を感じたこと、完成を見て感慨を持ったことなどコメントを寄せた。

 超一流の「ホテル・コルテシア東京」に連続殺人犯がまぎれこんでいるという内容のミステリー。木村演じる警視庁捜査一課のエリート刑事・新田浩介はホテルの潜入捜査を決断し、フロントクラークとして犯人を追う。彼の教育係に任命されたのは、長澤演じるホテルの優秀なフロントクラーク・山岸尚美。お互いの立場から幾度となく衝突する新田と尚美だったが、潜入捜査を進める中で、共にプロとしての価値観を理解し合うようになり、不思議な信頼関係が芽生えていく。そんな中、事件は急展開を迎える。仮面(マスカレード)を被った犯人の正体とは――。

 会見の会場となったロイヤルパークホテルは、原作のモデルであり、同作の撮影時にもロケが行われた。検事・総理大臣・天才外科医など様々な職業を演じてきた木村だが刑事役は初めて。木村は「回ってきた刑事役は異色だった。潜入捜査という設定だから、クランクインの翌日にはホテルマンになっていた」と苦笑しながらも、「セカンドに期待したい」と続編製作を求める場面も。また、木村は「驚いたのが、ホテルのスタッフ役のまさみちゃんたちが、あまりにも出来上がっていたこと。お辞儀のタイミングや角度がきちんと揃っていた。おかしいなと思って、まさみちゃんに聞くと “研修を受けました” って。僕は聞いてなかったので、監督やスタッフの意図的なスケジューリングを感じた」とコメント。これに対して監督は「(あくまで刑事役だから)ホテルマンになられても困るので、一線を画した」と演出の妙を語る。木村と初共演した長澤は「木村さんは、どんなにぶつかっても全て受け入れてくださった。心で目を見てくださるから、常に頼りがいがあった」、木村も「セッションをずっと楽しんでいることができた」と役柄さながら信頼関係を築いた様子だった。

 製作はフジテレビジョン、集英社、ジェイ・ストーム、東宝。制作プロダクションはシネバザール。1月18日より全国ロードショーされる。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。