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KW『ねことじいちゃん』の披露に岩合監督ら

【FREE】KW『ねことじいちゃん』の披露に岩合監督ら

2019年02月08日
 クロックワークス配給『ねことじいちゃん』の完成披露試写会が5日、新宿バルト9で開催され、出演の立川志の輔、柴咲コウ、小林薫、銀粉蝶、山中崇、葉山奨之、ベーコン(猫のタマ役)、監督の岩合光昭が登壇した。

 世界的に有名な動物写真家であり、NHK BSプレミアムで放送中の「岩合光昭の世界ネコ歩き」も大人気の岩合光昭が初めて映画監督に挑戦。2年前に妻に先立たれ、島に飼い猫のタマと暮らす70歳の大吉が主人公。

 穏やかな日々に変化が訪れはじめた矢先、タマが姿を消す。一人と一匹、生まれ育ったこの島で、共に豊かに生きるために下した人生の選択とは。

 完成披露試写会には、多くの猫好きが集まった。大吉役で映画初主演を飾った志の輔は「(岩合監督は)純粋で作品も人間性も素敵で、尊敬する気持ちを抱く中で今回のオファーをいただいた」と振り返るが、当初はオファーを断るつもりだったそう。「事務所からのメールだけで終わりにするのも申し訳ないと電話をかけたが、落語家の欲で『ワンカットぐらい出してください』と言ったら、岩合さんの事務所で会うことになって、話すうちに、いつの間にやら『3月のひと月ほど島で撮影するので来ませんか?』と言われて、気づいたら撮影が終わっていた(笑)」とコメント。また、「初主演ということで、それなりに意気込んで行ったら、猫の脇役だった」とぼやき節を炸裂するなど会場を盛り上げた。

 これに対して岩合監督は「(志の輔に最初に断られたことに)ショックを受けて、何回も挑戦して、最後の手段で『師匠に出ていただけないなら、この映画をやめます』と言った」と明かし、出演にこぎつけた時には「ホテルの天井に頭をぶつけそうになるぐらい飛び上がって喜んだ」と話した。また、「もちろん猫好きの方に観ていただけると思うが、猫に興味のない方を引っ張って来ていただいて、ぜひ興味を持って、猫の味方になっていただければと思う」と観客席に呼び掛けた。

 『ねことじいちゃん』は2月22日 “猫の日” より全国公開される。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。