閲覧中のページ:トップ > 映画ニュース >

『荒野にて』橋口監督とクリープ尾崎トーク

【FREE】『荒野にて』橋口監督とクリープ尾崎トーク

2019年04月05日
 『さざなみ』のアンドリュー・ヘイ監督最新作『荒野にて』(配給:ギャガ)のスペシャルトークショー付き特別上映会が2日、「未体験ゾーンの映画たち2019」特別企画としてヒューマントラストシネマ渋谷で開催され、監督のファンを公言する橋口亮輔監督と、ロックバンド「クリープハイプ」の尾崎世界観が登壇した。

 同作は、天涯孤独になってしまった15歳の少年が、殺処分が決まった老いた競走馬を連れ、アメリカ北西部の広大な荒野に一歩踏み出す物語。橋口監督は「みなさん不思議な映画だと思いませんでしたか? 観ながらストーリーを追っているんですけど、観ている間自分のことを考えていたんですよね」と独特な鑑賞後感を話すと、尾崎も「よく分かります。僕も他の人のライブを観ていても、いいライブだと、自分のライブのことを考えてしまうんです。この映画にはそういう隙間がいい意味であったなと思います」と賛同した。また、尾崎は「この映画は飛び飛びの印象があります。全部をしっかり描いていないから、考えさせられますよね」と語ると、橋口監督も「誘導されないよね。トラン・アン・ユン監督が昔言ってたけど、映画には2種類あって、ユン監督の作品のような、観ながら感じさせる余白のある映画と、スピルバーグ監督のような見方を強制させる作品。この作品は前者のものだよね」と他監督も引き合いに出しながら作品の特徴を述べた。4月12日(金)より同館ほか全国順次ロードショー。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。