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児童養護施設の子ども題材ドキュ、CF開始

【FREE】児童養護施設の子ども題材ドキュ、CF開始

2019年07月24日
 児童養護施設の子どもたちが直面している問題を扱うドキュメンタリー映画『ぼくのこわれないコンパス』は製作・公開に向けた費用を募るべく、「Kickstarter」でクラウドファンディングをスタートした。目標金額500万円。到達しない場合は1円も受け取ることができない「All or Nothing方式」で実施。9月22日まで受け付けている。年内の完成と公開を目指している。

 監督は米国の映像作家マット・ミラー。彼は第二次世界大戦後、孤児として日本の児童養護施設で育った父親のルーツを辿りたいと2006年に来日。児童養護施設で暮らす子どもたちが、アウトドア体験を通して自分の道を自分の力で切り拓ける生きる力を育むことを目的とした認定特定非営利活動法人「みらいの森」で映像を撮るようになった。

 同作の被写体は、その「みらいの森」の参加者の一人トモヤ。マットとの出会いをきっかけに「自分と同じような境遇にある子どもたちの、声なき声の代弁者になりたい」とし、親の同意なく出演できる年齢となった彼は出演を決意した。同作では、これまで直接聞く機会がほとんどなかった子どもたちの心に光を当て、児童虐待や、ネグレクト、子どもたちのメンタル欠如などの社会問題に正面から向き合い、社会に発信することで関心を持ってもらうことを目指している。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。