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東宝『記憶に~』披露、三谷幸喜監督ら登壇

【FREE】東宝『記憶に~』披露、三谷幸喜監督ら登壇

2019年08月21日
『記憶にございません!』の完成披露試写会に登場した三谷幸喜監督 『記憶にございません!』の完成披露試写会に登場した三谷幸喜監督

 東宝配給『記憶にございません!』の完成披露試写会が19日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、三谷幸喜監督、出演の中井貴一、ディーン・フジオカ、石田ゆり子、草刈正雄、佐藤浩市、斉藤由貴、木村佳乃、吉田羊が舞台挨拶した。

 三谷監督の映画8作目となる今作は、一般市民の投げた石が頭に当たり、記憶喪失になってしまった総理大臣が主人公のコメディ。製作はフジテレビ、東宝。制作プロダクションはシネバザール。フジテレビ開局60周年記念作品。9月13日(金)公開。

三谷幸喜監督 政治を扱っているが風刺映画ではない。風刺映画はその時しか成立しない。僕は100~200年後にも観てもらえるよう、政治そのものをファンタジーとして描きたいと思った。末永く皆さんに観てもらえるコメディになったと思う。

中井貴一 1年前、猛暑の中で撮影した。冷房の無い建物で、(汗をかかないように)水も飲まない過酷な現場だったが、画面には一切その過酷さは出てないと思う(笑)。政治のことは何ひとつわからなくてけっこう。たぶん面白い作品になっていると思う。

ディーン・フジオカ 監督曰く、1分に1回笑えるシーンがある作品で、僕もそう思う。127分で127回笑えるコメディの傑作になっている。

石田ゆり子 (「自分にはコメディエンヌの才能がある」と監督に直談判したというエピソードについて)三谷さんの作品には力がある人しか使ってもらえないので、黙っていたら呼ばれないと思い「面白いことできますよ」とずっと言っていた(笑)。

草刈正雄 (邪悪な官房長官を演じ)最後の方に国会で水鉄砲をぶっ放すシーンがあるが、そこは素の自分になってやった。そういうところが三谷監督の作品にはある。俳優が無理せず、台本を読んで素直に感じたことをやればいいという。それが役者にとってとても楽しい。

佐藤浩市 中井さんとは5~6ページを1シーン1カットでやると言われウキウキした。同世代で同じ時代を生きてきた中で、こういった芝居をできる嬉しさが妙にある。台詞のキャッチボールがすごく楽しかった。

斉藤由貴 三谷さんにしか出せない(私の)コメディエンヌとしての素養があると思っていて、今回参加してそれを再認識できて嬉しい。

木村佳乃 (アメリカ初の日系女性大統領を演じ)私が大統領役とは恐縮だが、出たい一心で引き受けた。長い英語の演説のシーンもあり、こんなに台詞の練習をしたのは久しぶり。

吉田羊 (野党第二党党首を演じ)今回演じた山西あかねは、全身白スーツという衣裳からお察しの通り、モデルは蓮舫さん。そのことも念頭に置きながら観て頂ければと思う。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。