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『風の電話』ベルリン映画祭で国際審査員特別賞

【FREE】『風の電話』ベルリン映画祭で国際審査員特別賞

2020年03月03日
 ブロードメディア・スタジオ配給『風の電話』(公開中)は、第70回ベルリン国際映画祭において、発掘作品や若者が出演する作品を対象にした「ジェネレーション 14プラス」部門で国際審査員特別賞(スペシャル・メンション)を受賞した。国際審査員による準グランプリにあたる賞(特別表彰)。審査員は「我々は穏やかでありながらも壮大なロードムービーに大変心を打たれた。そして、辛いけれど希望のある忘れることのできないラストシーン。この困難な時代に、喪失の空虚さと人と人との繋がりの温かさの両方を共存させることが、これまで以上に重要になってきている。この映画は優雅さと力の両方を持って、見事にそれを成し遂げている」と講評した。

 受賞を受けて、諏訪敦彦監督は「ベルリンの地での初めての上映後、鳴り止まぬ拍手と励ましの声で、まるで家族のようにこの映画が暖かく迎えられた瞬間を私は忘れることができない。映画は観客のもの。ハル(モトーラ世理奈)と共に旅をしてくれたベルリンの人たち、世界中の傷ついた若者たちに、感謝とともにこの賞をお送りしたい」とコメントした。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。