障害、世代をこえたリラックス公演26日開催

「東京文化会館　リラックス・パフォーマンス～世代、障害をこえて楽しめるコンサート～」イベントポスター

　11月26日（日）に東京・東京文化会館 大ホールで「東京文化会館　リラックス・パフォーマンス～世代、障害をこえて楽しめるコンサート～」が開催されることが決定した。主催は東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 東京文化会館。〝オーケストラで味わう 音楽の森〟をテーマに、自然や森の生物たちに関わる曲目を、角田鋼亮指揮、東京フィルハーモニー交響楽団の演奏で届ける。

　リラックス・パフォーマンスは、通常の公演と異なり、障害・世代などをこえてあらゆる人が安心して音楽を楽しめる公演。近年欧米で定着してきている公演スタイルで、▽客席の照明を完全に暗くしない▽上演中に休憩が必要になった場合、自由に出入り可能とする▽席に戻りづらい場合や、一時的に席を移動したい場合を想定してフリーエリアを設置する▽車椅子、車椅子移動席を設ける▽補助犬同伴の入場を可能とする▽公演の約３週間前に公演プログラムと家族・介助者のための来場ガイドをウェブサイト上に公開する――といった工夫やサポートを用意。発達障害や自閉症などで従来の音楽鑑賞に不安がある人でも安心して音楽を楽しむことができる。

　また難聴者・失聴者に向けて、振動で音楽を感じられる「体感音響席」や補聴器・人工内耳へ舞台上の音を効果的に伝える「ヒアリングループ席」、演者のトークや曲名、場内アナウンスなどを文字で配信する「ポータブル字幕席」を設けるほか、手話通訳者も帯同。字幕サポートは、映画のバリアフリー版字幕や音声ガイドの制作を担うＰａｌａｂｒａ（パラブラ）株式会社が担当する。チケット料金はＳ席（１階）２７５０円、Ａ席（２階）１６５０円で好評販売中。４歳から入場可能。