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キング移籍第一弾、ソン・シギョン「こんなに君を」発売

【FREE】キング移籍第一弾、ソン・シギョン「こんなに君を」発売

2023年11月22日
ソン・シギョン ソン・シギョン

 韓国の人気バラード歌手、ソン・シギョンが、日本ミニアルバム「こんなに君を」を11月22日に発売する。コロナ禍で「まったく仕事ができなかった」という時期を経て、「待っていてくれるファン」に向けて制作した。キングレコード移籍後、第一弾となる今作を「あらためて始まりの第一歩。期待感がありますし、できるだけ楽しんでもらいたい」と送り出す。

 韓国で2000年にデビュー。アルバムセールスは200万枚を超え、“バラードの皇帝”“鼓膜彼氏”の異名を持つ。ソウルにある延世(ヨンセ)大学野外劇場(8千人規模)で開催している恒例のコンサートシリーズ「祝歌」は、数分でソールドアウトするほどの人気。大ヒット韓国ドラマ「シークレット・ガーデン」「星から来たあなた」などのOSTを自作・歌唱したことでも知られる。

 日本では17年にデビュー。18年~20年にNHK Eテレ「テレビでハングル講座」にレギュラー出演した他、「しゃべくり007」や「有吉反省会」など日本のバラエティ番組にも出演。独学で学んだ日本語は通訳なしで会話できるほどの実力だ。

 今作は、タイトル曲「こんなに君を」をはじめ、自ら作曲した「ただ…」など日本オリジナル曲5曲と、韓国での最新曲「束の間でも僕たち」をあわせた全6曲を収録する。

 タイトル曲「こんなに君を」は、作詞を「一緒に作業できること自体光栄」と敬愛する作詞家の松井五郎が担当。作曲を、世界的大ヒット曲「江南(カンナム)スタイル」で知られるPSY(サイ)が手がけた。PSYは、同じ高校の先輩。デビューした時期も同じで、お互いのコンサートに出演し合う関係だ。

 「最高のアーティストである2人が出会ったら、芸術性も、大衆性もある、すごく良い曲が誕生するのではないかと期待しました。PSYさんは歌いやすく、覚えやすいメロディを書いてくれたし、松井さんもそれに合わせて響きのある歌詞を書いてくれて、僕も頑張って歌いました」

 現在も韓国でトップ歌手として歌い続けているが、日本での活動には「20年前にタイムスリップした感じ。『何かできるんじゃないか』という期待感、ワクワク感がある」と話す。

 目標に、日本武道館でのライブを掲げる。韓国では知らない人はいないと言われるほどの人気だが、K‐POPの世界的な躍進を背景にアイドルグループが続々と海外に進出。「その子たちが『先輩、先輩』と頭を下げに来てくれますが、先輩として、これで良いのかなっていう違和感があるんです。だから僕も僕なりに頑張って、歌手としての成功が必要です」。

 12月29日~31日の3日間、ソウルのKSPO DOME(オリンピック体操競技場)で年末コンサートを開催。1月にCD購入者を対象としたイベントのため来日することが決定している。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。