演歌歌手・青山新の宮崎県椎葉村(しいばそん)観光大使任命式が16日東京・芝公園にあるテイチクエンタテインメント本社で行われた。椎葉村の黒木保隆村長から任命状と自身初の名刺を受け取った青山は、観光大使に任命されたことについて「ビックリしたと共に嬉しい気持ちで一杯です」と述べ「これから色々な文化や歴史に触れて、椎葉村のこと、村民のみなさまのことを知って、全国に発信していけたらなと思っております」と抱負を語った。任期は2025年7月1日から26年6月30日。
今回、青山が椎葉村の観光大使に任命されたのは、今年3月に椎葉村で行われたコンサートに出演したのがきっかけ。もともとは24年11月の「椎葉平家まつり2024」に出演予定だったが台風の影響により中止。代替イベントとして行われたコンサートに出演した。
黒木村長は、その時の青山について「これほどまでに椎葉村のことを調べ、話題にしていただいたことに、我々も大変驚いた。好青年で礼儀正しく、非常に好感の持てる方だった」と印象を述べ「青山さんの言葉で誰かに伝えてもらったら、よりリアルで効果的な情報発信につながると思い、今回思い切ってお願いしました」と観光大使就任を依頼した理由を説明。今年の「椎葉平家まつり」は11月8日・9日に開催される予定で「青山さんのお越しを村民一同心待ちにしております」と話した。
椎葉村は、壇ノ浦の合戦で敗れた平家が隠れ住んだと伝えられ、焼畑農業、天然記念物とされる八村杉、国の重要無形民俗文化財に指定されている椎葉神楽など、多くの伝承と地理的特性から、日本三大秘境のひとつに数えられる“秘境の村”といわれている。