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博報堂調査、1人あたりのコンテンツ支出額過去最高に

【FREE】博報堂調査、1人あたりのコンテンツ支出額過去最高に

2025年08月22日
 博報堂DYホールディングスと博報堂の共同研究プロジェクト「コンテンツビジネスラボ」は、「コンテンツファン消費行動調査2025」(有効回収サンプル数1万、2月25日~3月13日調査)を実施し、そのデータをもとにアニメや音楽など全11カテゴリ・計1700以上のコンテンツに関する、「リーチ力・支出喚起力ランキング」を算出した。それによると、コンテンツ支出額は過去最高の1人当たり8万5137万円(前年比6034円増)を記録。リアルイベント市場と音楽ジャンルが牽引した。

 市場カテゴリごとの推定市場規模は、「リアルイベント」が1兆2596億円(前年比22%増)と伸長が顕著。以下「関連グッズ」が7106億円、「パッケージ」が6991億円と続く。

 コンテンツジャンルごとの推定市場規模は、「音楽」が8005億円で最大。音楽の内訳は、リアルイベント市場が3122億円(前年比17・9%増)、パッケージ市場が1704億円(24・2%増)、デジタルコンテンツ市場が920億円(4・1%増)、関連グッズ市場が747億円(9・1%増)だった。ジャンル市場規模の2位は「ゲーム」(6116億円)、3位は「タレント・人物」(5952億円)、4位は「レジャー施設・ライブイベント」(4565億円)、5位は「アニメ・特撮」(3416億円)、6位は「映画」(2880億円)だった。

 1人あたりのコンテンツ支出金額は伸びたものの、支出する人数は減少。コロナ禍の影響を受ける前の2019年調査との比較では、ほぼ全てのジャンルで減少しており、20~30%台の減少が目立つ。「映画」は32%減の2073万人だった。

 どれだけ多くの生活者に接触できているかを示す「リーチ力」と、ファンに支出を促す力を示す「支出喚起力」のランキングの両方でトップ20位までに入ったのは、前年調査に続き「鬼滅の刃」、「名探偵コナン」、「ONE PIECE」、「ポケットモンスター」の4つだった。そうした中で、躍進したのが「Mrs.GREEN APPLE」。リーチ力で5位(前年18位)、支出喚起力で11位(前年は圏外)を獲得。嵐以来3年ぶりに音楽アーティストで両ランキング上位に入った。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。