演歌歌手・水森かおりが25日、東京・LINE CUBE SHIBUYAでデビュー30周年を記念した「水森かおりメモリアルコンサート~歌謡紀行~」を開催。1995年のデビュー曲「おしろい花」から昨年1月にリリースした34thシングル「三陸挽歌」までの1コーラスメドレーや最新曲「大阪恋しずく」(3月18日発売、徳間ジャパンコミュニケーションズ)など全49曲を披露し、集まった満員となる1800人の観客を魅了した。
毎年自身のデビュー記念日に行っている恒例のコンサート。本番前の取材に応じた水森は、あらためてこれまでのキャリアを振り返り「デビューした時は30年後を想像していなかったので不思議な気持ち」としみじみ。「紅白に初出場したのが9年目でそこからはあっという間の印象です」と振り返り、「(恩人である)徳間(康快)社長や長良(じゅん)会長も見守って下さっていると思います」と故人を悼んだ。
30周年記念作となる新曲「大阪恋しずく」は、95年に歌手人生をスタートさせた場所である大阪を舞台にした幸せ演歌。セールス、リスナーからの評判ともに上々で、「(記念曲なので)最初は自分の集大成みたいな曲が良いのかなと不安もあったんですが、自分らしく自然体で歌えるとても素敵な曲を頂けて良かったなと思います」と笑顔で話した。
同曲はYouTubeでミュージックビデオが公開されているが、こちらも公開から約半年で197万回再生を突破。「日に日に数字が大きくなって驚いています。自分のチャンネルは伸びないのに…」と笑わせた。
年末には23年連続となる紅白出場を見据えるが、これについては「デビュー30周年ですし、必ずまた紅白のステージに戻りたいという気持ちでやってきました。どうなるかわかりませんが、目標に向けて引き続き頑張っていきたい」とコメント。5年後、10年後を見据えて「幅広い世代に親しんでもらえる歌手になるのが理想。これからもずっと元気に笑顔で飛び跳ねていられるよう頑張りたいです」と更なる飛躍を誓った。