株式会社ガイエ:①パブリシスト(オンライン/オフライン:テレビ・紙パブリシスト募集!)②SNSプランナー③宣伝プロデューサー ディズニー配給『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』のジャパンプレミアが10日にTOHOシネマズ新宿で行われ、ジェームズ・キャメロン監督が登壇。さらに、現在『ゴジラ-0.0』を撮影中の山崎貴監督と、キャメロン監督の大ファンという俳優の宮世琉弥もゲストとして参加した。
映画興収の世界歴代1位、3位の記録を持つ『アバター』シリーズ。その第3弾を引っ提げて来日したキャメロン監督は、「一作目は新しい世界、新しいシネマのフォルムに皆さんを誘った。2作目は(劇中の)ファミリーの面々を深く知り、今回の3作目ではその家族が色々な危機に晒される。もちろん『アバター』シリーズが持つアドベンチャー、美しさといった側面を持ちながら、前作、前々作よりもエモーショナルなものになっている」と今作をアピールした。
また、宮世から「俳優の芝居をパフォーマンスキャプチャーに落とし込む上で、人間味をどう生かしたか」と質問が挙がると、キャメロン監督は「それは一番重要な質問だ」とした上で、「2作目を届けるまでに最も時間を費やしたのがフェイシャルパフォーマンスをいかに捉えるかという研究だった。役者の感情を一つも落とすことなくキャプチャーしたかった」と説明。撮影せずに俳優のパフォーマンスキャプチャーだけに1年以上を費やし、撮影そのものはあとで1人で行うという、同作の特殊な制作スタイルも明かした。さらに、客席に招待された学生からも「世界観と物語のどちらを先に作るのか」と鋭い質問が挙がり、グッドクエスチョン!と笑顔を見せた監督は「自分の見たい、カッコイイもの(世界)を考えながら作っていき、反対側ではキャラクターの内面や感情を考えながら作る。そうすると真ん中でそれらが衝突し、どういうわけかストーリーが生まれる」と自身の創作のスタイルを語った。
山崎監督は、同作で使用されている凄まじい技術と途方もない手間に「勘弁してくれ」と圧倒されたことを明かしつつ、「技術が技術として使われているのではなく、エモーショナルな部分に直接訴えかける映像を作るために、その技術が使われているのが素晴らしい。3Dの使い方も、昔の3D映画は飛び出して驚かせるものだったが、『アバター』以降の3Dは(奥行きがあり)全てその向こうに世界がある。(鑑賞する)皆さんは(惑星の)パンドラに着いて、パンドラを眺めることになる」と体感型の映画として魅力を解説。同じフィルムメーカーから、VFXに関する深い理解に基づく絶賛を受けたキャメロン監督は「アリガトウ」と日本語で何度も山崎監督に敬意を示し、最後に「自分の人生に何かつながり、共感できるところがあると思う。それこそが僕たちがこの映画を作った理由」と締めくくった。12月19日(金)から日米同時公開。
(取材 平池由典)