【FREE】イマジカEMS、「さよならララ」OP映像5カット担当
2026年09月19日
IMAGICAエンタテインメントメディアサービスは、TOKYO MXほかで7月より放送・配信中のTVアニメ「さよならララ」のオープニング映像5カットについて、ネガ現像、4Kスキャン、カラーグレーディング、オンライン編集を担当した。このオープニング映像5カットでは、実際にセル画を描き、話題を呼んでいる。映画用フィルムの現像が国内で唯一可能な大阪の拠点を擁する同社にとっても、アニメーションのフィルム撮影案件は10年以上ぶりのこと。デジタルで“フィルム風”の質感を後乗せできる現在、なぜ物理的なフィルムに焼き付けたのか。監督の小出卓史(キネマシトラス)らがインタビューに応えた。そのインタビュー文(取材・文 NUMAKURA Arihito)が同社の公式HPでアップされている。以下抜粋で紹介する。
――OP映像の一部をアナログで作ろうというアイデアは、いつ、どのように生まれたのでしょうか。 小出 実はオープニングは、本編の制作がかなり進んだタイミングで作り始めました。どんなオープニングにしようかとずっと悩んでいて……OPとしての存在感をもたせたい、この作品ならではの表現とは何か。そんなことを考えていくなかで、「そういえば、昔のセルアニメって、まだ作れるのかな?」と思ったんです。そこでクリエイティブプロデューサーの森山(菜月)や周りのスタッフに聞いてみると、みんな頭の中に「できるのかな?」とハテナを浮かべていましたが(笑)、意外にも「チャンスがあるなら、ぜひやりたい」という声が多かった。自分ひとりの「やりたい」だけだったら、実現できなかったと思います。
――放送開始後のOPへの反響はいかがですか? 小出 自分が思っていたよりも、セルアニメみたいなものに興味がある人は多かったんだな、と。ここまでの広がり方は予想していなかったので、チャレンジした甲斐がありました。
――これから挑戦したいという人に、アドバイスをお願いします。 小出 「思ったよりも時間がかかりますよ」。これに尽きます(笑)。今回のアナログパートだけでも最低3ヶ月は必要でしたし、長い目で見るなら半年ぐらいは余裕を持ったほうがいいと思います。デジタルのアンドゥ/リドゥのようにはいきませんから。今回は5カットを合計しても5秒あるかないかでしたが、なんとか実現できました。この経験を活かして、チャンスがあれば次回はもっと長尺で挑戦できるかもしれません。
なお、インタビューには、IMAGICAエンタテインメントメディアサービスの高橋守朗(タイミング)、関口正人(カラリスト)、鈴木基子(コーディネーター)の各氏も参加し、制作舞台裏を詳しく説明している。TVアニメ「さよならララ」は、約200年の時を超えて滋賀県・琵琶湖に人間として蘇った、人魚姫ララが本当の愛を探す物語。キネマシトラス15周年記念作品として制作された。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。