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「わが母の記」、原田監督ら受賞報告

【FREE】「わが母の記」、原田監督ら受賞報告

2011年09月03日
「わが母の記」受賞報告、原田監督(右)と役所 「わが母の記」受賞報告、原田監督(右)と役所

(京都) 第35回モントリオール世界映画祭で、審査員特別グランプリを受賞した松竹「わが母の記」の原田眞人監督、主演俳優の役所広司が、1日午後5時30分から中京区・大江能楽堂で受賞報告会見を開いた。

 同作は、'91年に享年84歳で逝去した井上靖原作の「わが母の記~花の下・月の光・雪の面~」を元に、原田監督が5年来の構想の下、念願の映画化にこぎつけたもの。2012年全国公開される。また、映画と連動する形で現在、京都市内を中心に撮影されているCBC開局60周年記念スペシャルドラマ「初秋」(原田眞人監督、出演・役所広司、中越典子)の経過報告も併せて行なわれた。同ドラマは、映画に先行する形で10月8日(土)午後3時~同4時54分までTBS系全国28局ネットで放映される。

▽原田眞人監督の話 受賞の一報は「初秋」の撮影でロケ先の京都・東福寺にいた時に、息子の(原田)遊人からのメールで知りました。ただ、何せロケ先が国宝級の建造物である場所で大騒ぎするわけにもいかず、正に喜びをかみしめました。3月10日にクランクアップし、翌11日は編集作業中に、東日本大震災に遭遇しました。今、こんな時代だからこそより “家族の絆” が求められていると思います。東北地方の方達には早くこの映画を届けたいし、キャンペーン等でも訪問するつもりでいます。

▽役所広司の話 世界中どこでも母に対する想い、家族愛は共通すると思います――たとえ言葉は通じなくても。大人の楽しめる映画が少ない時代ですが、すぐに味わえる即席の映像でなく、ジックリと噛み締める良質の作品を残していきたいと常に念じて演じているつもりです。もちろん、この作品でも――。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。