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「第12回東京フィルメックス」19日開幕

【FREE】「第12回東京フィルメックス」19日開幕

2011年11月22日
 「第12回東京フィルメックス」が、11月19日(土)から27日(日)の9日間、東京の有楽町朝日ホールを中心に開催されているが、TOHOシネマズ有楽座で19日、オープニング作品であるキム・ギドク監督作「アリラン」の上映前に、オープニングセレモニーが開催された。アミール・ナデリ(アメリカ/審査委員長、映画監督)、フィリップ・アズーリ(フランス/批評家)、チョン・スワン(韓国/前チョンジュ国際映画祭プログラム・ディレクター)、篠崎誠(日本/映画監督)、林加奈子(日本/東京フィルメックスディレクター)の各氏が登壇した。

 林ディレクターが、「今を生きる私たちが、もっと強く生きるために必要な映画が揃いました」と開会宣言をすると、映画祭の開催を心待ちにしていた観客で埋まった会場からも大きな拍手が沸き起こった。続いて、今年のコンペティション部門の審査員のうち4名が登壇し、代表して審査委員長のナデリ氏が挨拶。「フィルメックスとは8年間の付き合いで、日本への窓口になってくれました。西島秀俊さんとも、スタッフとも出会い、その結果日本で映画を作ることができ(『CUT』)、この映画祭は “我が家” と言えます」と、本映画祭への感謝の気持ちを語った。「コンペティション10本の作品を観ると、林ディレクターと市山(尚三)プログラム・ディレクターが丁寧に選んだという確信があります。映画について真剣に考えて、心から(審査員としての)仕事を行いたいと思います」と、力強い決意を表明。

 また、特集上映のプログラムについても自身が好きな作品が数多く上映されるとあって、「今日においても新鮮なアイデアを得たり、映画の基本的なルーツに戻ることもできる作品たち」と、観客にもこの機会にたくさん鑑賞するようにアピール。挨拶の締めくくりに「私の映画は『CUT』というタイトルですが、映画のオープニングに合わせて “アクション” と申し上げたい」と話すと、客席からは笑い声も漏れた。最後に、来場していたドナルド・リチー氏に向かって、「今この瞬間を彼に捧げます」と謝辞を述べ、オープニングセレモニーは終了した。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。