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「山本五十六」成島監督、役所ら完成披露

【FREE】「山本五十六」成島監督、役所ら完成披露

2011年12月10日
「聯合艦隊司令長官 山本五十六」完成披露に豪華キャスト陣が集結! 「聯合艦隊司令長官 山本五十六」完成披露に豪華キャスト陣が集結!

 東映配給「聯合艦隊司令長官 山本五十六‐太平洋戦争70年目の真実‐」の完成披露試写会が、日米開戦70年目となる12月8日、丸の内TOEIで開催され、成島出監督、主演の役所広司ら総勢20名が舞台挨拶を行った。

 命を賭してアメリカとの戦争に反対した山本五十六が、なぜ自ら開戦の火蓋を切って落とさねばならなかったのか。本作は、真珠湾攻撃、ミッドウェー海戦、ガダルカナル奪回作戦、そしてブーゲンビル島上空での撃墜を迫力の映像で描きつつ、五十六の人物像に迫る歴史超大作。半藤一利氏監修のもと、「孤高のメス」の成島監督がメガホンをとり、役所ら日本を代表する豪華キャストで映画化した。

 製作は、バンダイビジュアル、東映、木下グループ、ワタナベエンターテインメント、東映ビデオ、テレビ朝日など。製作プロダクションはデスティニー。主題歌「眦(まなじり)」を小椋佳、ラブ・テーマ「誰が為に鐘は鳴る」をまきちゃんぐが歌う。12月23日(金・祝)より全国公開。

 完成披露試写会当日は、五十六の出身地である新潟県長岡市で、戦争の犠牲者への慰霊と平和を祈願して、約300発の花火が打ち上げられた。この様子を、丸の内TOEIほか、T・ジョイ長岡、T‐JOY新潟万代、広島バルト11、T・ジョイ パークプレイス大分、鹿児島ミッテ10で衛星中継。舞台挨拶の模様との2元中継を実施した。

▼成島出監督の話 「国益とは子どもたちの幸福な未来である」を合言葉にこの映画を作り始めた。本作が、ほんのちょっとでもそのために役に立てばこんな嬉しいことはない。

▼長谷川康夫(脚本)の話 完成には特に3つの大きな力があった。まずは半藤一利さん。半藤さんの著書「昭和史」で自分の無知を思い知り、半藤さんに時には励まされ、お叱りを受けながら脚本が完成した。また、山本家の皆さんにもご協力頂き、ご長男の義正さんに伺ったエピソードを全編に散りばめた。あと、人、場所、時間、精神について、海上自衛隊の協力なしにはこの映画は成立しなかった。

▼役所広司の話 スタッフ・キャストの皆さんに支えられて山本五十六という大人物を演じることができた。 “五十六(いそろく)” を、ごじゅうろく、すごろく、などと読み間違える人もいるそうだが、この映画を通して若い人にも覚えてもらい、太平洋戦争についてもう一度考えてもらいたい。(演技については)本当に大きな人物なので、彼がどういう顔をして人の話を聞き、人に話をするのかをいつも考えていた。

▼玉木宏の話 (この映画には)山本五十六さんという人物を通して、今伝えなければならないメッセージがたくさん詰まっている。

(写真の並び順は、後列左より成島出監督、中村育児、中原丈雄、五十嵐隼士、吉田栄作、椎名桔平、伊武雅刀、益岡徹、袴田吉彦、前列左より阿部寛、柳葉敏郎、原田美枝子、柄本明、役所広司、玉木宏、宮本信子、香川照之、瀬戸朝香、田中麗奈)

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。