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「ウエスト・サイド物語」上映、麻倉氏熱弁

【FREE】「ウエスト・サイド物語」上映、麻倉氏熱弁

2012年03月10日
レストアされた作品のBDについて熱く語った麻倉氏 レストアされた作品のBDについて熱く語った麻倉氏

 先に行われた第4回DEGジャパン・アワード ブルーレイ大賞の「ベストレストア/名作リバイバル作品」部門にノミネートされていた『ウエスト・サイド物語 製作50周年記念版』(FOX)のBD上映会が8日午後、神保町シアターで行われた。名作をBDで楽しむ意義を啓蒙することを目的としたイベントで、上映前にはAV評論家の麻倉怜士氏が登壇。「誰も見たことがないほど美しい映像」などとBD版の魅力や見所を熱く語った。

 特に麻倉氏が強調したことは、レストアされた作品のBD版は「監督が見せたかった映像が再現されている」という点。「最近各スタジオが出しているレストア作品は、オリジナルネガを1枚1枚スキャンしている。これはDVDやVHSではやっていなかったこと。しかも8Kでスキャンし、4Kに落としてから修復作業をしている。例えば『アラビアのロレンス』は、100人が1年間かけて修復していた。こうしてオリジナルに近い映像を再現したことで、劇場封切り時にも見られなかったものが見られる。それが12cmのディスクに収録されているのは奇跡」だという。高画質・高音質ばかりが強調されるブルーレイだが、『ウエスト~』のように入念に修復された旧作のBDは、監督が目指した “本物” の映像・音楽を堪能できる点も大きな魅力なのだという。麻倉氏は他に『サウンド・オブ・ミュージック』『ベン・ハー』『風と共に去りぬ』『オズの魔法使い』『ティファニーで朝食を』『マイ・フェア・レディ』『眠れる森の美女』『ライオンキング』『タクシードライバー』『羅生門』も名リバイバルに挙げ、会場に詰めかけた映画ファンにオススメしていた。

 なお、『ウエスト~』BDコレクターズBOXは昨年12月16日に5000セット限定(税込6980円)でリリースされた。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。