閲覧中のページ:トップ > 音楽ニュース >

ペギー葉山、新曲発表・うたごえコンサート

【FREE】ペギー葉山、新曲発表・うたごえコンサート

2012年03月20日
小西良太郎とペギー葉山(右) 小西良太郎とペギー葉山(右)

 歌手生活60周年を迎え、最新シングル「夜明けのメロディー」がロングセラー中のペギー葉山が、60周年記念シングル「結果生き上手」(作詞・小椋佳、作曲・弦哲也)をキングレコードから4月11日に発売するのに先がけて16日、東京・新宿区の歌声喫茶「ともしび」で新曲発表・うたごえコンサートを開いた。

 このイベントは、MC音楽センターの情報紙「MC通信」の対談を公開形式にして行われたもの。2部構成で、第1部は「われら時代の流行歌」と題し、音楽評論家で音楽プロデューサーの小西良太郎氏とのスペシャルトーク対談。第2部は「新曲発表・うたごえコンサート」と題した新曲発表コンサートを実施した。

 若者から中高年まで幅広い年齢層の約50人のファンが詰めかけ満席の中、ペギーは「『夜明けのメロディー』の時は、ここで皆さまと一緒に歌いまして、その後、多くの方に歌って頂いているとお聞きし、ここから火が付いたのではないかなと思っています。お陰さまで歌手生活60周年を迎えました。私がデビューした頃は戦後の大変な時代でしたが、歌というのは、とにかく皆さまに元気を差し上げられる唯一の手段でした。そうした受け取ってくださる歌がいっぱいあった時代にいろんな歌を紹介させて頂いて今日まで来られたことを、とても幸せに思っております」と挨拶。

 対談コーナーでは、小西氏が聞き手となり、歌手生活60年の歩みをはじめ、名曲誕生秘話、政治、結婚、家族のことなどについて1時間にわたって本音で語り合った。

 その中で、大ヒット曲「ドレミの歌」は彼女自身が作詞したもので、「1960年にアメリカに行き、ブロードウェイのミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』の初演の舞台を見て、おみやげに持ち帰った曲です。印税? 全然入らないんですよ。この歌を歌った頃は、著作権がちゃんとしてなかったものですから。私は歌うことがうれしくて、お金はどうでもよかった」。

 故俳優・根上淳さんとの結婚は、彼女が1年間、病気で歌手活動を休業していたときに見舞いに訪れたのがきっかけで「マスコミの皆さんは東京オリンピックに夢中になっていらっしゃって、(スポーツニッポンにいた)小西さんも知らなかったでしょ? だから私たち、うまいことやっちゃったのよ」。

 最後に小西氏が「歌い手さんとして、幸せな60年でしたか?」と質問するとペギーは「そう思います」と答え、「女性としては?」の質問には「女性としても幸せだったと思います。若い時はボーイフレンドがいっぱいいたし、もてましたし(笑)、それなりの素敵な青春時代でした。これからももっといろんな思い出を作りたい」と笑顔を見せた。
第2部のコンサートでは、新曲「結果生き上手」をはじめ、同カップリング曲「夢の坂道」、往年のヒット曲から「学生時代」「ドレミの歌」、それに最新曲「夜明けのメロディー」の全5曲を熱唱。

 新曲については「小椋佳さんが作詞して下さったシャンソンタンゴみたいなとても素敵な作品で、一つひとつの言葉が小椋さんの世界、小椋さんのセレブな歌の達人という感じ。身にしみながら毎回、新たな気持ちでこの歌に取り組んでいます」と話していた。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。