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「ムサン日記」パク監督来日で特別試写

【FREE】「ムサン日記」パク監督来日で特別試写

2012年03月31日
パク・ジョンボム監督(左)と加藤博氏(右) パク・ジョンボム監督(左)と加藤博氏(右)

 スターサンズ配給「ムサン日記~白い犬~」のパク・ジョンボム監督が来日し、“脱北者の現実を知る”特別試写会とトークイベントが28日、東京・円山町の映画美学校試写室で行われ、北朝鮮難民救援基金代表の加藤博氏、日本在住の脱北者ハン・ソッキュさん(仮名)も参加した。

 本作は、ソウルへと脱北してきた青年の出口のない青春を描き、世界の映画賞で受賞が相次いだ韓国映画。パク監督は、主人公のモデルとなった亡き親友が脱北した経緯について、「彼の場合は家族が先に脱北し、母親を探したいという思いで飛び出し、ソウルで暮らすことになった。彼の故郷であるムサンの国境地帯では、1995年に大規模な飢餓状態に陥り、道端に人が死んでいる姿をよく目にしたと聞いた」と説明。ハンさんや加藤氏からも脱北するまでの困難と、脱北してからの困難についてなど過酷な環境が語られ、韓国人の中には脱北者に対する偏見や先入観があり、「それをなくすには長く時間がかかるのではないか」とパク監督。韓国と日本では脱北者に対する環境の違いがあり、映画を通して“脱北者”の現実について考えさせられた。5月中旬、シアター・イメージフォーラム他にて全国順次公開。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。