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東京国際映画祭、最高賞は2年連続仏映画

【FREE】東京国際映画祭、最高賞は2年連続仏映画

2012年10月30日
第25回東京国際映画祭 受賞作品・受賞者 第25回東京国際映画祭 受賞作品・受賞者

 第25回東京国際映画祭が28日に閉幕した。当日は各賞の授賞式が行われ、コンペティション部門の東京サクラグランプリは、フランス映画『もうひとりの息子』が受賞。昨年の『最強のふたり』に続いて、2年連続でフランス映画が最高賞に輝く結果となった。

 『もうひとりの息子』は、出生時に赤子がすり替わっていた事実により、人生が狂い、それぞれの価値観や信念を見直すことになる二つの家族を描く物語。驚きの表情で登壇したロレーヌ・レヴィ監督は「大変光栄で、この喜びをチームで共有したい」とコメントした。なお本作は「最優秀監督賞」も合わせて2冠を獲得した。その他の作品では、失われた時間を取り戻そうとする母と息子の姿を描く韓国映画『未熟な犯罪者』が「審査員特別賞」と「最優秀男優賞」をW受賞する健闘を見せ、日本映画では松江哲明監督の意欲作『フラッシュバックメモリーズ 3D』が観客賞を受賞した。

 また、最後の挨拶で登壇した依田巽チェアマンが、今回限りで退任することを発表。「5年間を振り返ると、08年のリーマンショックや、昨年の東日本大震災のように、必ず毎年何か出来事があった。また、東京国際映画祭として、上映したい映画が上映できなくなることがあったが、表現の自由を重んじるこの映画祭が、自分たちのプライドを持って、思う方向に向かって走ってきた5年だと思う。現在私はチェアマンの任期続行中だが、来年3月31日までとなっている」と話した上で、後任に角川書店の椎名保取締役相談役が決まったと発表。その後「(あとは)よろしくお願いします。日本の映画業界に少しでも貢献できて良かったと思うし、日本の映画業界がますます発展していくよう、心から祈って、私も微力なからお手伝いさせて頂く。本当にありがとうございました!」と語った。

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※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。