閲覧中のページ:トップ > 映画ニュース >

『ひまわり』“100万人以上に観て頂きたい”

【FREE】『ひまわり』“100万人以上に観て頂きたい”

2012年12月15日
『ひまわり』完成披露試写会開催 『ひまわり』完成披露試写会開催

 映画センター全国連絡会議+ゴーゴービジュアル企画配給『ひまわり~沖縄は忘れない あの日の空を~』(製作:映画『ひまわり』製作委員会=ゴーゴービジュアル企画/沖縄県映画センター)の完成披露試写会が14日、東京の有楽町朝日ホールで開催され、企画・製作を手掛けた桂壮三郎プロデューサー、及川善弘監督、脚本の大城貞俊氏、キャストの長塚京三、須賀健太、福田沙紀らが舞台挨拶を行った。

 作品は、実際に起きた米軍機墜落事件をモチーフに、オスプレイ配備に揺れる今の沖縄・日本に平和とは何かを問いかける感動作。沖縄復帰40年企画作品。主人公に長塚、その孫に須賀健太、さらに能年玲奈、福田沙紀ら注目の若手俳優が共演。今年8月にメジャーデビューしたばかりの沖縄出身バンド、Civilian Skunkが主題歌「ひまわり」(アミディア/ポニーキャニオン)を歌う。

 原案は「石川・宮森ジェット機墜落事故証言集(石川・宮森630会編)」。『「紅の拳銃」よ永遠に』(00年)の及川監督がメガホンをとり、脚本は琉球大学教授の大城氏と山田耕大が手掛けた。2013年1月26日(土)より新宿武蔵野館を皮切りに、大阪・梅田ガーデンシネマ他にて全国順次公開される。

桂プロデューサー この企画が立ち上がって2年以上の間に、いろいろなことが日本の社会に起きた。昨年の東日本大震災とそれに伴う原発事故で、日本中が大変な状況に陥った。この映画をこのまま続行していいものかどうか、追い詰められたりもした。でも、いま日本の問題に私たちは向き合っていかなければならない。沖縄の基地の問題、オスプレイが配備され、来年は日本の上空を飛ぶようになる。そういう中でこの映画が、沖縄を知ってもらう役割を担って完成したことを嬉しく思う。全国から賛同を頂き、来年から劇場を皮切りに最終的には日本全国1000カ所で上映し、100万人以上の方々に観て頂きたいと思っている。

及川監督 この映画の監督を務めることになって、沖縄の地に足を下ろし、沖縄の空気を吸い、沖縄の人たちと関わることによって、基地を抱える沖縄の痛みを感じるようになった。そしてまた、オスプレイの強行配備の問題含めて、これからもその痛みに終わりがないと実感した。この映画は、沖縄の人たちの喜びや悲しみ、怒り、戦いを描き、最後には希望の光が射すような形でまとめた一本。登場人物の一人ひとりに心を重ねてもらい、基地の問題を皆さんの問題として受け止めて頂けるように観て頂ければ幸い。この映画には、最初から最後まで沖縄に関わるいろんな音楽が流れている。

(写真は、左より及川監督、長塚、須賀、福田)

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。