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「ギャラクティカ」10周年で庵野監督ら登場

【FREE】「ギャラクティカ」10周年で庵野監督ら登場

2013年06月28日
左から樋口、坂口、庵野、出渕の各氏 左から樋口、坂口、庵野、出渕の各氏

 人気SFドラマ「GALACTICA/ギャラクティカ」の製作10周年記念イベント(主催:ジェネオン・ユニバーサル)が26日、新宿バルト9で行われ、ゲストとして庵野秀明、樋口真嗣、出渕裕の3監督と、主人公アダマ艦長の吹き替えを担当する坂口芳貞が登壇、トークショーを行った。

 3監督とも本作の大ファンであり、庵野、樋口の両監督は09年に開催された「ギャラクティカ」のイベントでも登壇している。改めてこの作品の魅力を問われた各氏は、「未来的な話の一方で、ヒゲソリはアナログだったり、両方混在しているのが素敵」(坂口)、「オリジナルの『宇宙空母ギャラクティカ』は『宇宙戦艦ヤマト』にも影響を与えている。フィードバックし合っているのかなと思う」(出渕)、「アダマと息子のアポロの親子関係が最後までいいなと思う。『ダークナイト』はこの作品に影響を受けているが、この親子の関係は『ダークナイト』が手に入れられなかったもの」(樋口)、「アメリカのSFは戦艦をちゃんと扱っているものがあまりないが、これは素晴らしい」(庵野)と独自の視点で説明。

 さらに樋口監督は「羨ましいのはこの長さ(4シーズン全74話)。やはり(物語を)書き込むには尺が必要で、日本のTVドラマ、特にSFものでそれは無理」と語り、庵野監督も「悔しいけど、こういう作品を日本で実写でTVシリーズ化するのは難しい。久々に映像を観て、やっぱりいいなと思った。ああ悔しい」と羨望の目で本作について語った。

 なお、スピンオフ作品「BLOOD CHROME/最高機密指令」のBD&DVDがジェネオン・ユニバーサルより26日に発売。さらに本編シリーズのシーズン3、4のBDも同時リリースされ、全4シーズンのBD化が完了した。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。