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紅白へ!新沼謙治「ふるさと~」合唱収録

【FREE】紅白へ!新沼謙治「ふるさと~」合唱収録

2013年10月08日
紅白へ!新沼謙治「ふるさと~」合唱収録 紅白へ!新沼謙治「ふるさと~」合唱収録

 岩手県大船渡市出身の歌手・新沼謙治が、故郷を襲った東日本大震災、そして妻の死を乗り越え、ふるさとの明るい未来と復興を思い作詞・作曲した「ふるさとは今もかわらず」が、人々の共感を呼びロングヒットを記録している。

 感動的な楽曲は合唱曲としても人気に火がついていて、2014年の小学校教材の合唱用譜面集 (音楽之友社)に採用。これに準拠した、日本コロムビアより11月20日発売の合唱CDアルバム「決定版!みんなでうたう卒業式の歌 ベストセレクション『旅立ちの日に2』[同声版]」にも収録されることになり、6日、東京・神宮前のビクタースタジオ・301studioで、すみだ少年少女合唱団がレコーディング。新沼も応援に駆けつけた。

 元々は、日本コロムビアより昨年11月21日リリースされた、新沼の両A面シングル「雪の宿/ふるさとは今もかわらず」の2曲目に収録されたもの。爽やかなメロディと歌声、子どもたちの清らかなバックコーラスで反響を呼んだ。

 合唱で歌いたいという声が高まり、日本コロムビアは譜面の無償配布を開始。さらに今年4月、5月の「NHK歌謡コンサート」で新沼が歌ったところ大反響。7月3日にあらためてシングル「ふるさとは今もかわらず(シンフォニックver./合唱ver.)」として発売されるに至り、オリコンチャートで新沼として実に36年2カ月ぶりにトップ30入り。以降もロングヒットが続いていて、ふるさとを思う人々の世代を超えたスタンダード曲になりつつある。

 こうしたなか、子どもたちの合唱レコーディング。清らかな歌声に、新沼は「素晴らしい!ウルっときた」「スタジオの中にふるさとの香りがいっぱい」などと大感激。自身も合唱に加わり「感動しました」と満開の笑顔が咲いた。

 「作ったのではなく、自然に抱きしめられるようにできた」と楽曲制作を振り返り感慨深げ。「ヒットは間違い。この間違いは自分の運とか社会の運とか、そういうものが一つになったときに自分の持っている以上の力が出る。ふるさとありがとうって感じ」とあくまで謙虚。 

 大みそかの「NHK紅白歌合戦」への出場も期待されている。「最高に出たい」とここは力を込めた。「世界に向けた人たちにもこの歌を聴いてもらいたいし、ここまで頑張ってきていい状態なので、それを大舞台で歌えたら、みんなにもっと幸せを分けてあげられるので、個人的な希望ですが、出たいなと思います」と語っていた。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。