インド映画『マダム・イン・ニューヨーク』(配給:彩プロ)の主演女優シュリデヴィの来日記者会見が29日、東京都千代田区の駐日インド大使館で行われた。シュリデヴィは4歳で子役デビューし、265本以上の映画に出演したインドの国民的人気女優。同国のトップスターが映画のプロモーションで来日することは稀であり、 “奇跡” の会見となった。
作品は、夫と二人の子供のために尽くす普通の主婦が、ニューヨークに旅立ち、仲間とともに英会話学校で英語を学ぶうちに、ひとりの女性としての誇りと自信を取り戻していく様を描く感動作。
シュリデヴィは、映画プロデューサーの夫(ボニー・カプール)との結婚を機に97年から女優業を休業していたが、今作で15年ぶりに復帰。その経緯について、「夫の友人である映画プロデューサーのR・バルキさんから本作を紹介してもらった。当時私は夫と子供の世話の日々だったが、脚本を読んでみると、まるで私に向けて書かれたような内容だったので、ぜひ受けたいと思った」と説明した。
また、撮影現場は15年前とどのような変化があったかと問われると、「たくさんあった(笑)。例えば、以前は野外ロケなら木の陰で着替えをしていたけど、今はキャビンがある。それに、スタッフの役割がしっかり分担制になっていた。ちゃんと台詞の書かれた脚本が手元にあることにも驚いたし、撮影後にアフレコをするのではなく、その時に録った声をそのまま使うようになっていて、演技に良い影響があった」などと語った。
また、本作のメガホンをとったのが女性監督(ガウリ・シンデー)であることは、「初めての経験だけど、彼女は自信を持っているしヴィジョンもしっかりしている。映画を撮る上で性別は関係ないけれど、女性は理解も深いし、これからも応援していきたい」と述べた。
会見後には、ディーパ・ゴーパーラン・ワドワ駐日インド大使が挨拶し、続いて首相夫人の安倍昭恵さんが花束贈呈に登壇。今年1月にインドで行われた日本映画特集に夫婦で招待され花束を受け取ったことへの御礼にと実現したもので、「インドは大切な友好国。素晴らしい(インド)映画を多くの人に観てもらいたい」と話した。
後半は、貴乃花親方の妻である花田景子の司会のもと、アグネス・チャンも招いてシュリデヴィとのトークショーが行われ、夫の好きなところやもらって嬉しかったプレゼントなど、普段聞くことのできない私生活が語り合われた。
6月28日(土)よりシネスイッチ銀座ほかで公開。提供はビオスコープ、アミューズソフトエンタテインメント、彩プロ。