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アイエスF『ライアの祈り』鈴木杏樹ら会見

【FREE】アイエスF『ライアの祈り』鈴木杏樹ら会見

2014年12月18日
鈴木杏樹(中央)らが会見に出席 鈴木杏樹(中央)らが会見に出席

 アイエス・フィールド配給『ライアの祈り』(15年初夏公開予定)の完成報告会見が17日午前、東京・青梅のヴィーナスフォート 教会広場で行われ、黒川浩行監督、出演の鈴木杏樹、宇梶剛士、武田梨奈、藤田弓子、原作者の森沢明夫、製作総指揮の川阪実由貴が出席した。

 同作は、『津軽百年食堂』のスタッフによる青森映画第2弾。八戸市を舞台に、人生に臆病になっていたひとりの少女が“人間本来の生き方”のエッセンスに満ちた“縄文時代”に触れ、自身の幸せのカタチを見つけ出して一歩を踏み出していく姿を描く、優しさと感動の人間賛歌。原作の「ライアの祈り」は、「津軽百年食堂」から始まった青森三部作の完結編でもある。企画・製作はエム・ケイ・ツー。制作はティー・オー・エンタテインメント。

黒川浩行監督の話 原作の映画化の話が来た時に、ふと浮かんだ人物が寺田敏雄という脚本家だった。普段はサスペンスや人が死ぬ脚本を書いている彼に、「寺田、たまには人の死なない映画を書かないか」と持ちかけてみたところ、「是非やりたい」と返ってきた。1年弱かけて書き上げたが、本当に素敵な作品を書いてくれた。不思議な映画になっていると思う。今時の派手さはないが、人の温かさや機微に触れるものが込められている作品。

川阪実由貴プロデューサーの話 「祈りに始まり、祈りに終わる」という主題が強くある映画。原作を読んだ時、この作品を映画化することが私の仕事だと思う程に感動し、私の目指している地域活性、地域の皆さんと共に盛り上げること、さらには国を巻き込んで、世界へ広めていくという製作テーマに適していると感じた。

森沢明夫(原作者)の話 原作を書いている時に思い描いていたキャスティングとほとんど合っていて、そのことが何よりも嬉しかった。今から初号試写を観ることを楽しみにしている。原作で伝えたかった「幸せの本質は何なのか」というテーマを映画からも伝わればとても嬉しく思う。

鈴木杏樹の話 恋に臆病になってしまった女性を演じた。コンプレックスや悩みと如何にして向き合うのかという部分を特に意識して現場に臨んだ。未来について何か必ず思わせる作品であると信じている。さらには、森沢先生が原作に込めた想いや世界観がこの映画の中にも息づいていたらいいなと思っている。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。