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『深夜食堂』完成イベ、報道陣に豚汁提供

【FREE】『深夜食堂』完成イベ、報道陣に豚汁提供

2015年01月15日
松岡錠司監督、小林薫らが出席 松岡錠司監督、小林薫らが出席

 東映配給『深夜食堂』の完成披露イベントが13日、東映本社で行われ、小林薫、不破万作、綾田俊樹、光石研、安藤玉恵、須藤理彩、小林麻子、吉本菜穂子、山中崇、宇野祥平、金子清文、そして松岡錠司監督が登壇、作品に対する想いを語った。

 同作は、安倍夜郎原作の同名コミック「深夜食堂」(小学館「ビックコミックオリジナル」で連載中)を松岡監督が映画化。ネオンきらめく繁華街の路地裏にある小さな食堂。マスターが出す懐かしい味を前に、客たちの悲喜こもごもな人生模様が交差する物語。製作委員会はアミューズ、小学館、木下グループ、東映、ギークピクチュアズ、MBS、RKB。制作プロダクションはアミューズ映像製作部、ギークサイト。なお、同イベント後、東映・社員食堂で「深夜食堂の豚汁」が報道陣に振る舞われた。1月31日(土)より全国ロードショー。

松岡監督 久しぶりに映画が撮れて感慨深い。ここまでアングラ俳優が揃う機会も珍しい。心情溢れる俳優たちの姿勢が作品をより奥行きのあるものにしており、感謝している。試写会を観た方に、この映画は「寄り道」の映画だと言説されることが多い。まさにその通りで、小林薫にも以前、「これまで問題のない映画も珍しい」と言われたことがある。何でもないことを掘り下げ、そのことを魅力にした作品。かつて日本映画にあったであろう普通の映画を現代の中で如何にして成立させるかということに苦心した。当初、どうなるか心配だったが、程よい所に着地したのではないかと思う。

小林薫 TVと映画ではバージョンが違うことを改めて思う。松岡監督によって映画に仕上げて貰い、良かった。劇中には何度も料理が出て来る。鱈子を焼いたもの、タコウインナー、しょうがの天麩羅など。正直大した料理は出て来ない。しかし、これらが不思議と美味かった。それはひとえに、フードスタイリストの飯島奈美さんの技と愛情によるもの。当たり前に温かいものを温かい状態で出してくれる有難さ。こういうことは撮影現場であるようで中々ない事だとしみじみ思う。

不破万作 セットの素晴らしさ、スタッフの助けを特に感じる現場だった。TVでやっていたものが、映画になるとは思っていなかった。その為、或る種の戸惑いを感じながら試写を観たのだが、素晴らしい作品になっていた。宜しくお願いします。

綾田俊樹 私はTV第1作目からオカマの常連客の役として出演しているが、美術の原田満生さん・衣装の宮本まさ江さん・料理の飯島さんなど、TVシリーズから、とても良いスタッフばかりで、楽しい現場だった。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。