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『マンゴーと~』完成披露に秋元才加ら登壇

【FREE】『マンゴーと~』完成披露に秋元才加ら登壇

2015年01月20日
『マンゴーと赤い車椅子』完成披露(写真は左より三田、秋元、仲倉監督) 『マンゴーと赤い車椅子』完成披露(写真は左より三田、秋元、仲倉監督)

 アイエス・フィールド配給『マンゴーと赤い車椅子』の完成披露会見が16日、東京・東新橋のスペースFS汐留で行われ、仲倉重郎監督、出演の秋元才加、三田佳子が登壇、作品に対する想いを語った。

 同作は主人公の彩夏が脊髄を損傷し、入院、車椅子生活となるところから始まる。自身のありのままを受け入れる強さと勇気を描き、「生きる」とは何かを投げかけるひとりの女性の奮闘と再生の物語。助成は文化庁文化芸術振興費補助金。制作はレシピ/アイエス・フィールド。配給協力はアーク・フィルムズ。その他、出演はNAOTO(EXILE/三代目 J Soul Brothers)、石井貴就、吉岡里帆、杉田かおる、松金よね子、ベンガルほか。なお、主題歌は米良美一で「Truth」。2月7日(土)にイオンシネマ板橋、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開。

仲倉監督 31年振りに映画を撮った。観客に如何に受け止められるか不安で、楽しみ。私自身が15年前から車椅子で生活をしている。当時8か月間、国立障害者リハビリセンターという施設で生活した。その時に同室だった者は様々な理由で車椅子に乗っていた。特に驚いたことは20~30歳の若い年代がへこたれず、前向きに自分と向き合っていたことだ。彼らとの体験を企画に取り入れ、長年に渡り、エグゼクティブ・プロデューサーの高橋康夫、プロデューサーの嶋田豪らと共に、やっと映画化できた。本作は、秋元が役になりきっている様子に注目して観てほしい。台詞に直しを入れられない程に役になりきっていた。既に私の作った「彩夏」ではなく、秋元の「彩夏」になっていた。どのように演じてくれるのかを日々期待し、新鮮な気持ちで臨んだ現場だった。

秋元才加 車椅子を乗りこなす技術面も難しかったが、それ以上に彩夏がどのように葛藤し成長していくのかという点を意識した。車椅子に実際に乗って演技することや三田さんの様な相手の役者を惹きこむ女優さんと共演出来たこと等、視野が広がった現場だった。辛いこと嫌なことがある中でどのように最善を尽くせば、より良い生活になるのかを役から学んだ。本作が誰にとっても、背中を押せる作品であれば良いなと思う。

三田佳子 彩夏にとってのお婆ちゃんを演じきることが今回の課題だった。わたしは車椅子に乗る役ではないが、認知症の初期症状を持つ役だった。仲倉監督に以前、現場でご一緒した時は車椅子姿ではなかった。沢山の苦痛があったのではないだろうか。それらをそのまま活かして映画を撮ったということに監督の映画を撮ることと、ご自身との「一致」を感じた。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。