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『ペンギン夫婦の作りかた』“本当に素敵な作品に出会えた”と小池栄子

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『ペンギン夫婦の作りかた』“本当に素敵な作品に出会えた”と小池栄子

2012年10月20日

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 映画『ペンギン夫婦の作りかた』(配給:プレシディオ、宣伝:ユナイテッド・シネマ)が20日より全国公開され、ユナイテッド・シネマ浦和、同豊洲、川崎チネチッタの3劇場で初日舞台挨拶が行われた。主演の小池栄子、共演の深水元基、平林克理監督、さらに映画のモデルとなった辺銀(ペンギン)夫婦の暁峰さん・愛理さんの計5人が登壇した。

 ※写真は、左から辺銀暁峰さん、愛理さん、小池、深水、平林監督



 同作品は、石垣島を舞台に描かれる温かな夫婦の物語。ペンギン夫婦は、大ヒット商品「食べるラー油」の原点である“辺銀食堂の石垣島ラー油”の生みの親として知られる。小池が妻を、台湾の俳優ワン・チュアンイーが夫を演じた。中国人である夫の帰化申請がこの映画の中心エピソードだが、深水がその帰化の是非を決める面接官に扮する。

 豊洲の舞台挨拶で、小池は、実在の人物を演じるにあたって「愛理さんは、撮影現場によく来ていたので、質問をしながら役作りをしていった。愛理さんはとても前向きでパワフルで、いつもニコニコしている。ご夫婦は太陽のようだったので、私もスクリーンを通じて、そういう力を映し出せたらと思って演じた」。

 深水は、小池らよりも1週間遅れて現場に合流し、小池とチュアンイーの夫婦を見て「(2人の雰囲気が良く)もうアウェーの感覚。何をやっても勝てない状況だなと思った。監督からの僕の役への説明が詳しく、演技指導もワンカットごとにあって、僕もそれに応えようとしていたので、完全に役に洗脳されてしまっていた」と明かした。

 平林監督は、「辺銀愛理さんの本が原案で、そこからエッセンスをもらって作ったが、ドキュメンタリーではない。特に、地元では辺銀夫婦のことをよく知っている人もいる中で、どこまでフィクションの部分を盛り込めばいいのか、とても難しかった」とこぼした。

 この映画の見所の一つは、美味しそうな料理の数々。これらの多くを、辺銀愛理さんが監修した。司会から客席に“劇中でどの料理が一番美味しそうだったか?”との質問が投げかけられ、(1)オオタニワタリという島野菜の炒め物、(2)水餃子、(3)ジャージャー丼の3択で、最も多くの手が挙がったのは水餃子だった。

 平林監督は「チュアンイーさんには好きなように食べてもらい、小池さんには何も言わなかったけれど、チュアンイーさんに負けないくらいの勢いで食べてくれた。『カット!』と告げたけれど、2人は、美味しそうに食べ続けていた。いいシーンだと思い、ずっとカメラを回し続けた」と、撮影を振り返った。

 映画では、夫婦をめぐる温かいエピソードの数々が綴られる。小池は「相手のことを諦めずに知ろうとしたり、理解しようとしたり、時に譲り合ったり。こういう気持ちは、夫婦に限らず、信頼ある人間関係を築くには大事だと思う。監督が書いた『うれしいだけで、十分うれしい』というセリフが、とても好き。今回は、本当に素敵な作品に出会えたと思う」と、情感たっぷりに語って、感動的な舞台挨拶を締めくくった。



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