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【Vol.4】映画館スタッフが手掛ける映画祭

映画部デスクの「映画興行あれこれ」

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【Vol.4】映画館スタッフが手掛ける映画祭

2013年05月09日
 「映画興行」の現場に携わる人たち、つまり映画館スタッフが自主運営する「日本シアタースタッフ映画祭」の第4回が、明日10日(金)に東京・世田谷区の成城ホールで開催されます。

 この映画祭を端的に言えば、「本屋大賞」の映画館バージョンということになるでしょう。シネコンから独立系まで全国の映画館のスタッフであれば、誰でも参加できます。会員(無料)にエントリーし、前年度(2012年2月~2013年1月)公開作品の中から各人が投票し、邦画と洋画をそれぞれランキング化。大賞にあたるグランシャリオ賞(邦画1位)の他、監督賞、各俳優賞などを決定し、映画祭当日に行われる授賞式には、各賞受賞者が登壇します。過去3年、著名な監督や俳優が集まり、その模様は各メディアで大きく報じられました。

 そして4回目を迎えた今回。会場を、これまでのサイエンスホール(千代田区)から成城ホールに移しました。成城と言えば、周辺には撮影所があり、数々の名作を生み出してきた「映画の街」。そんな成城の地から、映画祭が新たなスタートを切ります。

 当日は、授賞式(16時30分)がメインイベント。阿部寛(主演男優賞『テルマエ・ロマエ』)、樹木希林(主演女優賞『わが母の記』)、細田守(グランシャリオ賞・監督賞『おおかみこどもの雨と雪』)ら多数のゲストが登壇予定です。

 この他にも、盛りだくさんの内容。今後公開の新作の中から映画館で観てもらいたい作品(全7部門)を映画館スタッフが選出し、その中の1本、ヒューマン部門の『少年H』を上映(12時)。降旗康男監督も訪れ、舞台挨拶を行います。

 「これからの映画館」と題したトークイベント(15時)も開催。映画館の支配人、映写技師、銀座シネパトスの閉館作品『インターミッション』の樋口尚文監督らが登壇します。午前中(10時30分)には、映画館スタッフが手掛けた短編2作品の上映もあります。

 1日通し券(全席指定)は2000円。開場は10時。土日開催だった昨年までと違って、平日1日のみの開催となり、場所も変わり、どんな映画祭になるのか。気になるところです。私も足を運んでみようと思います。




松本 貴則(まつもと・たかのり)  映画部デスク 兼 サイト事業部所属

2000年、シネコン担当記者として入社。その後、配給会社などへも取材範囲を広げるが、取材のベースは興行に置いている。2011年から映画部デスク。趣味はスポーツ観戦、読書。




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