閲覧中のページ:トップ > 文化通信バラエティ > エンタメ・トピックス >

TIFF開幕、来日したイザベル〝私たちには映画が必要、映画も私たちを必要とする〟

エンタメ・トピックス

最新記事

TIFF開幕、来日したイザベル〝私たちには映画が必要、映画も私たちを必要とする〟

2021年10月31日

 
 第34回東京国際映画祭(TIFF)が30日、開幕された。開幕初日を以下の通りレポートする。

(文・構成:島村卓弥)



●日比谷エリアをジャックするTIFF


 六本木から、日比谷エリア(有楽町・銀座)に移ってきたTIFF。開催前から日比谷エリアの街頭にはフラッグや、作品ポスターを掲出したボードなどが姿を見せ、街をジャックするかのようにフェスティバル感を演出していった。周辺を観察してみると、それらを目にして、足を止める一般の人たちが多くいた。平日には出勤前後の人たちをはじめ、遊びに来た若者たちが目立った。休日にはショッピング中の夫婦連れや親子連れたちが実際に足を止め、会話のネタにし、談笑する姿が多数見受けられた。こうした一般の人たちを巻き込みながら、今後いかに、この街の秋の恒例イベントになることができるか、大いに注目されている。


東京ミッドタウン日比谷地下広場を見て立ち止まるギャラリー.jpg
東京ミッドタウン日比谷地下広場、作品ポスターボードを見て立ち止まるギャラリー

東京ミッドタウン日比谷地下広場の作品ポスターボード.jpg
東京ミッドタウン日比谷地下広場の作品ポスターボード

フラッグが並ぶ、丸の内仲通り.jpg
フラッグが並ぶ、丸の内仲通り


●橋本愛ら登場

 開幕当日には、東京国際フォーラムでレッドカーペットを実施。昨年に続き、コロナ禍で規模を縮小し、屋内で実施。全長
45メートル。国内ゲストを中心にゲスト42人が練り歩いた。フェスティバル・アンバサダーの橋本愛や、来日を果たしたコンペ審査委員長のイザベル・ユペールらが登場すると、マスコミ陣のフラッシュが一層激しくなった。その模様を写真で以下の通り紹介する。敬称略。


ガラ上映『GENSAN PANCH』義足のボクサー、左から尚玄、南果歩、金子拓平.jpg
ガラ上映『GENSAN PANCH 義足のボクサー』、左から尚玄、南果歩、金子拓平

アジアの未来上映『よだかの想い』、左から安川有果、中島歩.jpg
アジアの未来上映『よだかの片想い』、左から安川有果、中島歩

コンペ上映『三度目の、正直』、左から野原位、川村りら、小林勝行.png
コンペ上映『三度目の、正直』、左から野原位、川村りら、小林勝行

ジャパニーズアニメ上映『フラ・フラダンス』、左から水島精二、美山加恋、富田望生.jpg
ジャパニーズアニメ上映『フラ・フラダンス』、左から水島精二、美山加恋、富田望生

Nippon Cinema Now上映『親密な他人』、左から中村真夕、黒沢あすか.jpg
Nippon Cinema Now上映『親密な他人』、左から中村真夕、黒沢あすか

Nippon Cinema Now上映『なぎさ』、左から古川原壮志、山崎七海.jpg
Nippon Cinema Now上映『なぎさ』、左から古川原壮志、山崎七海

Nippon Cinema Now上映『スパゲティコード・ラブ』、左から八木莉可子、丸山健志、三浦透子.jpg
Nippon Cinema Now上映『スパゲティコード・ラブ』、左から八木莉可子、丸山健志、三浦透子

監督特集「人間の心理をえぐる鬼才 𠮷田恵輔」より𠮷田監督.jpg
監督特集「人間の心理をえぐる鬼才 𠮷田恵輔」より𠮷田監督

フェスティバル・アンバサダーの橋本愛.jpg
フェスティバル・アンバサダーの橋本愛

新設のAmazon Prime Video「テイクワン賞」審査員、左から行定勲、渡辺真起子、アンドリアナ・ツヴェトコビッチ.jpg
新設のAmazon Prime Video「テイクワン賞」審査委員、左から行定勲、渡辺真起子、アンドリアナ・ツヴェトコビッチ

ジャパニーズアニメ上映『グッバイ、ドン・グリーズ!』、左からいしづかあつこ、梶裕貴.jpg
ジャパニーズアニメ上映『グッバイ、ドン・グリーズ!』、左からいしづかあつこ、梶裕貴

アジアの未来上映『誰かの花』、左から奥田裕介、カトウシンスケ、太田流星.jpg
アジアの未来上映『誰かの花』、左から奥田裕介、カトウシンスケ、太田琉星

アジアの未来審査委員、左からハン・イェンリー、北條誠人、石井裕也.jpg
アジアの未来審査委員、左からハン・イェンリー、北條誠人、石井裕也

コンペ上映『ちょっと、思い出しただけ』池松壮亮.jpg
コンペ上映『ちょっと、思い出しただけ』池松壮亮

コンペ上映『ちょっと、思い出しただけ』伊藤沙莉.jpg
コンペ上映『ちょっと、思い出しただけ』伊藤沙莉

コンペ審査委員、左から青山真治、クリス・フジワラ、世武裕子.jpg
コンペ審査委員、左から青山真治、クリス・フジワラ、世武裕子

左からコンペ審査委員長のイザベル・ユペール、審査委員のローナ・ティー.jpg
左からコンペ審査委員長のイザベル・ユペール、審査委員のローナ・ティー


●〝新しき酒は新しき皮袋に盛れ〟

 続いて行われたオープニングセレモニーには、安藤裕康チェアマンが登壇し、「会場を
17年ぶりに六本木から日比谷・有楽町・銀座地区に移転できたのは、官民の多くの方々の協力のおかげだと感謝しております」とし、「新約聖書のなかに『新しき酒は新しき皮袋に盛れ』という言葉がありますが、まさに会場と、その中に盛る作品を一新した今回の映画祭。これからの10日間が、国境をこえて、映画を愛するすべての人々の学びと共感の場となることを願いつつ、ここに第34回東京国際映画祭の開幕を宣言します」と開会を宣言した。


オープニングセレモニーで開会宣言する、安藤裕康チェアマン.jpg
オープニングセレモニーで開会宣言する、安藤裕康チェアマン

映画、映画館愛を語る橋本愛.jpg
映画と映画館への愛を語る橋本愛


●〝私たちには映画が必要、映画も私たちを必要とする〟

 セレモニーの締めとしてイザベルは、「こんばんは」と日本語で挨拶し、「このようなコロナ禍において映画づくりをするのはチャレンジです。そしてこうした映画祭を開催されたということは勝利だと思います。ここに他の審査員とともに立ててとても光栄。私たちは一緒に映画を観たい。それが、コロナ禍において私が一番やりたかったことです。私たちには映画は必要です。そして映画は私たちを必要としています」と力強く映画祭にエールをおくった。


「私たちは映画を必要とし、映画は私たちを必要する」と力強く語るイザベル.jpg
私たちには映画が必要、映画も私たちを必要とする」と力強く語るイザベル


 セレモニー終了後、クリント・イーストウッド監督最新作『クライ・マッチョ』をオープニング上映。TIFFは
11月8日まで開催される。



過去のタイトル一覧

2024年

3月

2023年

2月│ 3月│ 10月

2022年

3月│ 5月│ 7月│ 8月│ 12月

2021年

2月│ 3月│ 10月

2020年

10月│ 11月│ 12月

2019年

2月│ 4月│ 5月│ 7月│ 8月│ 10月│ 11月

2018年

1月│ 2月│ 3月│ 4月│ 5月│ 6月│ 7月│ 8月│ 9月│ 10月│ 11月│ 12月

2017年

1月│ 2月│ 3月│ 4月│ 5月│ 6月│ 7月│ 9月│ 10月│ 11月│ 12月

2016年

1月│ 2月│ 3月│ 4月│ 5月│ 6月│ 7月│ 8月│ 9月│ 10月│ 11月│ 12月

2015年

3月│ 4月│ 6月│ 9月│ 10月│ 11月│ 12月

2014年

1月│ 2月│ 3月│ 4月│ 5月│ 7月│ 8月│ 9月│ 10月│ 11月

2013年

1月│ 2月│ 3月│ 4月│ 5月│ 6月│ 7月│ 8月│ 9月│ 10月│ 11月│ 12月

2012年

1月│ 2月│ 3月│ 4月│ 5月│ 6月│ 7月│ 8月│ 9月│ 10月│ 11月│ 12月

2011年

2月│ 3月│ 4月│ 5月│ 6月│ 7月│ 8月│ 9月│ 10月│ 11月│ 12月

2010年

1月│ 2月│ 4月│ 6月│ 8月│ 9月│ 10月│ 11月│ 12月

2009年

1月│ 2月│ 3月│ 4月│ 5月│ 6月│ 7月│ 8月│ 9月│ 10月│ 11月

2008年

1月│ 2月│ 3月│ 4月│ 5月│ 6月│ 7月│ 8月│ 9月│ 10月│ 11月│ 12月

2007年

1月│ 2月│ 3月│ 4月│ 5月│ 6月│ 7月│ 8月│ 9月│ 10月│ 11月

2006年

1月│ 7月│ 8月│ 9月│ 10月│ 11月│ 12月