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特集:第24回ATP賞テレビグランプリ2007受賞式

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特集:第24回ATP賞テレビグランプリ2007受賞式

2007年10月31日
テレビ文化の創造“テレビルネッサンス”提唱
 草創期の緊張感、冒険精神、みずみずしさを取り戻す!
 4部門に改編、非加盟社に門戸開放し応募過去最高に


 
 制作会社の社会的機能を高め、制作スタッフ一人ひとりの情熱や気概に応えるために、創り手である制作会社のプロデューサーやディレクターが自ら審査委員となって優れた作品を選ぶ「第24回ATP賞テレビグランプリ2007」受賞式が、10月23日に六本木ヒルズハリウッドホールで盛大に開催された。今年は“テレビルネッサンス”をテーマに、ドキュメンタリー、ドラマ、情報番組、バラエティの4部門の各最優秀賞から会場で投票が行われ、グランプリが選出された。このほかにも総務大臣賞、新人賞、長寿番組賞、特別賞など各賞受賞者が会場に集まり、それぞれ表彰された。
 同会は日本の優れたコンテンツを一堂に会した、初の”世界最大規模の統合コンテンツフェスティバル”として19日より開幕した「コ・フェスタ」(JAPAN国際コンテンツフェスティバル)のオフィシャルイベント。主催は(社)全日本テレビ番組製作社連盟(ATP)、後援は総務省、経済産業省、NHK、民放連。



司会は、鎌倉千秋・NHKアナウンサー(左)と、中村仁美・フジテレビアナウンサー(右)。
 (※以下の画像はクリックすると拡大します)









工藤 英博 ATP理事長「開会宣言」          .
 若い優秀な人材を確保することが私たちにとって切迫した課題だ。半世紀を過ぎた日本のテレビ文化は、今や成熟期を迎えた。しかし若い世代から見れば、青春時代を忘れてしまった存在と言える。そこには安定感があってもみずみずしさが無く、若い世代を惹き付ける魅力が無い。草創期のテレビが持っていた緊張感、溌剌とした初々しさ、冒険精神、こういった原点を取り戻せないか。制作会社が一丸となり、放送局、広告代理店、権利者団体と連携・連動してなんとかこの閉塞状況を打ち破り、みずみずしさを取り戻して永遠に青春でありたい。これがテレビ文化の創造“テレビルネッサンス”を掲げる意味だ。
 本年度のATP賞は新たな試みとして非加盟社にも門戸を開放し、従来の3部門から4部門に広げ、情報番組、バラエティ番組に光が一層当たるように配慮した。その結果応募総数は113本とこれまでで最多を記録した。また、先週末には新宿のデジタルシネマ館「バルト9」で4部門の最優秀賞作品のオールナイト上映を行い、若い世代がテレビ作品に接してもらう機会を設けた。ATPは今後もこうした地道な努力を通じて“テレビルネッサンス”を追求していく。



 各来賓からの挨拶は次のとおり。

河内 正孝 総務省官房審議官(情報通信政策局担当)       .
 政府ではコンテンツ市場の5兆円拡大という目標を設定している。このコンテンツ市場のうち7割は放送関連であり、大変重要な役割を担っている。デジタル化が進む中でも心を捉える魅力的なコンテンツが必要であり、それは番組制作者抜きに語れない。
 8月の答申での最も大きな考え方は『クリエイターが適正な対価を得られる』こと。総務省としても予算編成などを通し、制作者の環境を充実させ、適正な権利・対価を手に入れられるように取り組んでいく。
 先日は国際ドラマフェスティバルも開催された。こうした取り組みに最大限支援していきたいと考えている。


岡田 円治 NHK編成局長                        .
 ATP賞はテレビ界の動向のバロメーターとなると考えている。NHKでは多くのATP加盟社制作の番組を放送しており御礼申し上げたい。
 メディアの世界が大きく変わりつつある中、公共放送の責務の一つとして大事なことは、NHK以外の制作プロ、表現者の番組を反映することではないか。NHKでは昨年から制作会社への直接委託制度を始め、10月に定時番組でもスタートした。また今年から(企画段階で放送権を購入する)予約購入も始め、来年1月からBSで定時番組がスタートする。こうして優れた制作会社の番組が並ぶチャンネルを編成することで、コンテンツ力の向上にも繋がっていくと考えている。
 また、現在総務省で衛星放送の在り方が議論されている。あくまで私見だが、日本の優れたコンテンツが百花繚乱のごとく並ぶというのも衛星放送の在り方の一つの考え方であると思っている。


広瀬 道貞 民放連会長                          .
 2007年は『あるある』問題があり、テレビ局・制作会社にとって大変不幸なスタートとなった。テレビ局は無理な番組制作費の削減があったのではないか、制作会社に任せっぱなしで意思の疎通が不足しているなど批判を受け、その結果ATPと話し合う良い機会を持つことができた。これまでテレビ局の経営者は現場で番組について語り合うということが少なかった。しかし、民放連・NHKでBPOの「放送番組委員会」を「放送倫理検証委員会」に改組・強化し、その元で番組をきちっと観ていこうという運動を始めている。テレビ局も2007年を“テレビ局ルネッサンス”という気持ちで取り組んでいく。
 今回のノミネート作品はどれもしっかりしている。ATPの現場がしっかりしている証拠だ。


大谷 信義 コ・フェスタ実行委員長(松竹会長)            .
 ATPは現役のプロデューサー、ディレクターが審査員と聞いた。その中での受賞はおめでとうございます。コ・フェスタは日本の優れたコンテンツを一堂に会した、初の”世界最大規模の統合コンテンツフェスティバル”で、パートナーイベントを合わせると北は山形から南は福岡まで開催している。今日はこの受賞式を含め7つのオフィシャルイベントが行われ、期間中最も重なる日だ。ATPがこれからも優れた番組を作ってくれることを祈っている。

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