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トップインタビュー:鈴木武幸 東映(株)常務取締役 テレビ営業部門担当

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トップインタビュー:鈴木武幸 東映(株)常務取締役 テレビ営業部門担当

2010年05月11日
来年はTVシリーズ「仮面ライダー」誕生40周年


 いまや東映のドル箱シリーズとなった「仮面ライダー」。この5月から6月にかけて「超・電王」3作品を2週間おきに連続上映という、日本映画興行史上でも初のイベント上映を展開する。同社の鈴木武幸常務取締役テレビ営業部門担当に“平成ライダー”の人気の秘密や今後の製作等について聞いた。

「超・電王」3本連続上映

 ――劇場版の「仮面ライダー」シリーズが絶好調で、この5月22日から「仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダーTHE MOVIE超・電王トリロジー」の最新作を3本続けて上映するということですが、これはどういう経緯で実現したものですか。

 鈴木 もともと映画は映像を楽しむものなのですが、このシネコンの時代になって、映画館に行くという行為自体をイベントとして楽しもうと考えるような時代になってきたかなと思っています。ご存知のように映画はテレビと違い、家から重い腰を上げて映画館まで時間をかけて行き、そしてお金を払うという行為を必要としますから、何か変わったことをしないとなかなか来てくれないのではないか、と。どうしてもイベント性が必要かなということで、私どもの白倉伸一郎プロデューサー(東映東京撮影所所長代理兼東映テレビプロダクション社長)の発案で、日本初の、2週間おきに3作品連続上映という、今まで過去になかったイベント性の強いことをやってみようじゃないかと始めるわけです。「電王」は2007年にスタートしたものですが、普通は1年放送すれば終わってしまうのですが、これが出来るのも、猛烈な「電王ファン」がいるからでしょう。他の作品では考えられません。今回、この「電王」人気に支えられ、シリーズ第5弾・6弾・7弾の3作品を連続上映しますが、一つのタイトルでこんなに短期間に7本も上映するというのは、たぶん日本の映画史の中でもなかったんじゃないかと思います。そうすると3本目の6月19日からは、1日に3本見られるというシネコンも出て来ると思いますので、楽しみ方もずいぶん変わってくるのかなと。

 ――そうしますと、第1作も上映中で、第2作も上映中という。

 鈴木 たぶんそうなると思いますし、シネコンさんとしても面白い興行形態としてお客さんを呼べるのではないかと思います。

“トリロジー”は3部作

 ――タイトルの「トリロジー」というのはどういう意味なんですか。

 鈴木 基本的に3部作と言うことで、「電王」の中の話をフューチャーして、1本ずつ3本作るということですので、「電王」ファンにとってはたまらなく、早く見たい作品になると思います。

 ――それぞれ簡単にはどんな内容ですか。

 鈴木 最初が「ゼロノス篇」でヒーロー「電王」の姉・愛理と仮面ライダーゼロノスの永遠の愛の物語です。次が「NEW電王篇」。NEW電王こと野上幸太郎と無二の相棒テディとの絆を強めていく感動篇。3本目が「ディエンド篇」シリーズの枠を越えた「仮面ライダーディエンド」と「電王」と「時間警察」の超展開篇です。

 ――今年もまだ平成ライダー10周年という形で公開するわけですか。

 鈴木 いや、もう10周年はやっておりません。今年はもう11年目ですから。東映の若い人たちが、新しい興行形態を探ろうとしていまして、その中で特撮もののジャンルの方がいろいろ挑戦しやすいということがあり、昨年8月公開の「仮面ライダーディケイド」では、併映の「侍戦隊シンケンジャー」を邦画の全国上映作品としては日本で初めて3Dにチャレンジしてみました。また、去年正月第2弾で戦隊バーサスものの「侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー」をTOEIα系で公開しました。これは子供800円、大人1200円、親子で2000円という特別料金を設定しました。「シンケンジャー」は、未就学児童中心ですので、1時間以上イスにじっと座っていられないので、短時間の親子で見られる映画を作ろうということだったのです。親子2000円、それに前売り券も発売しないということで。例えば家族でスーパーに買い物に行って、隣にあるシネコンで「お父さん、1時間ほど子供を見ててよ」ということがあるのではと、考えてみたのです。これがすごくよかった。興行者は1時間というやり方があったんだ、すっかり忘れていたと。これが新しい興行形態として認知されて、今年2年目の第2弾も好成績(興収約5億円)をあげました。これまで、バーサスものは全て15年間Vシネとして作ってきたのですけれど、今回劇場版としてきちっと制作していこうということで、これもシネコンでなかったらできなかったことだと思います。逆に、シネコンさんも上映時間が1時間ですので、1日何度もかけられるので、すごくうれしいと。そういうことで、特撮ものは新しい興行形態にチャレンジしやすいということを考え、今回の「電王」3部作で、インターバルを置かずに、2週間おきに連続上映してみようということにたどり着いたのです。

(※全文は文化通信ジャーナル2010年4月号に掲載)

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