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トップインタビュー:(株)ROBOT阿部秀司創業者顧問/加太孝明代表取締役社長

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トップインタビュー:(株)ROBOT阿部秀司創業者顧問/加太孝明代表取締役社長

2010年07月06日
人生の集大成としてROBOTから独立、プロデューサーに専念


 「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズで知られる映像製作会社(株)ROBOTの阿部秀司氏=写真上=が4月1日付で代表取締役社長を退任、創業者顧問に就く一方、企画制作会社の「(株)阿部秀司事務所」を設立した。映画プロデューサーに専念する阿部氏に今後の製作展開について、新たに代表取締役社長に就任した加太孝明氏=同下=に今後の経営方針について聞いた。



ROBOTはブランド作り

 ―― 4月1日付でROBOTの代表取締役社長を退任し、創業者顧問に就任し、併せて「(株)阿部秀司事務所」を設立されたわけですが、どんな経緯ですか。


 阿部 昨年60歳になったわけですが、これまで僕は49歳から50歳になるのも、59歳から60歳になるのもただ桁が一つ上がるだけの話だなと思っていたんですが、実際になってみるといろんなことが違っていたのです。例えば年金。手続きに行ってみたら意外とショックでした。区役所で住民票と戸籍票を取ったのですが、使用目的が「年金」であればただでもらえるんです。普通手数料取られますからね。


 ―― 映画ではシニア料金もあります

 阿部 そうそう、シニアだし、定年もあります。友達が定年で、「いいよなぁ、阿部は定年がなくて」と言われたんですが、その言葉が最大の引き金になりました。その時、はっとしたのです。俺は定年がないの、と。いつまでやればいいの、65歳なの、70歳なの、そのうちやめるタイミングがむずかしくなるんです。

 ―― では、昨年からやめようと考えていたんですか。

 阿部 そうです。暗示的だったのですが、例えば、5月29日公開の映画「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」(松竹配給)でも僕の経験を話して変えたんです。最初の話は、リストラされた人が地方に帰って、たまたま運転士募集を見て運転士になる話と、そこで起こるさまざまな話が、基本的なプロットだったんです。これでは面白くない、ただネガティブな話だと。つまり、大事なことは、今の状態を辞めてまで行くという。大会社のエリート・サラリーマンが、それも取締役直前に、自分の夢を実現するために会社をやめて行く方が、映画らしいです。ただリストラされて電車の運転士になったのでは、誰も興味を持たないです。僕自身も36歳の時に広告代理店の第一企画を辞めたんです。リストラされたわけでもなく、非常にいい状態だったんですが、36歳の時にこのまま60歳になる自分が見えたんです。「俺の人生違うんじゃないか」と辞めてROBOTを作ったわけです。1986年に設立して、この24年間はROBOTというわけのわからない社名の会社のロゴを一般に通用する“ブランド”エクイティを確立することが僕の使命だと思い、映画作りも手掛けてきたのです。


(※全文は文化通信ジャーナル2010年6月号に掲載)

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