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コワイ相手になったテレビ朝日/視聴率快進撃続く!

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コワイ相手になったテレビ朝日/視聴率快進撃続く!

2012年06月08日

 テレビ朝日が年度平均視聴率でトップに立つ!!……そんな夢が現実味を帯びてきた。いまのテレビ朝日にその勢いがある。

 今年4月に開局以来初の月間4冠を達成し、さらに5月(4月30日~6月3日)で全日(6~24時)・プライム帯(19時~23時)・プライム2帯(23時~25時)で全局1位となった。4月4冠達成に続き、月間での全日・プライム帯トップを2ヵ月連続で獲得するのは開局以来初。4月からの年度平均も現在トップを維持して絶好調だ。

 ちなみに、全日の月間1位は開局以来3回目、プライムの月間1位は8回目。

 テレ朝は、2013年度中に「プライム帯・プライム2帯で1位」、「全日でトップグループ」を目指しており、着々とその計画に向かっている。

 バラエティが好調のほか、とくにスポーツ、とりわけサッカーに力をいれており、先の6月3日(日)の「サッカー・2014FIFAワールドカップアジア地区最終予選 日本×オマーン」(19時27分~21時35分)は31・1%(シェア37・4%)と、今年これまでに放送された全局の番組の中で最高視聴率を獲得した(毎分最高視聴率は、日本が3対0とリードを広げた後の、後半25分の21時に36・6%を記録)。これにより、同日の平均視聴率は4冠。この週の平均も4冠を達成して、5月月間の好調につながった。

 さらに、このアジア地区最終予選は、本日6月8日(金)第2戦ヨルダン戦、そして12日(火)第3戦オーストラリア戦を控え、高視聴率が期待されており、この勢いであれば、6月月間も高数字が期待できる。

 現時点での今年度(4月2日~6月3日)平均視聴率を見ると、以下のとおり。

▼ゴールデン帯 1位テレ朝12・0%、2位日テレ11・7%、3位フジ11・5%
▼プライム帯  1位テレ朝12・5%、2位日テレ11・6%、3位フジ11・4%
▼全日帯    1位テレ朝 7・8%、2位日テレ7・7%、3位フジ 7・4%

 昨年度9年ぶりに3冠を獲得した日本テレビだが、いまは追い上げる立場となった。長らく視聴率トップに君臨したフジテレビは現状3位に転落の様相で、巻き返しに意を決している。ちなみに、TBSはゴールデン・プライム帯とも平均9%台で離されている。

 しかし、まだ序盤戦。年度争いは残り10カ月近くもある長い戦いだ。とはいえ、このテレ朝の勢いは脅威だろう。テレ朝早河社長は「私たちはあくまでチャレンジャー」と驕らぬことを忘れない。かつてはテレ朝を相手にもしなかったが、コワイ相手、そんな存在感をライバル局はいま痛感しているようだ。

(戎 正治)

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