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明暗分けた、日テレとフジ夏の長時間番組

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明暗分けた、日テレとフジ夏の長時間番組

2013年08月26日

 日本テレビ「24時間テレビ36 愛は地球を救う」(8月24~25日)は、森三中・大島美幸のマラソンが21時までの番組枠を超え、21時20分頃ゴールして終了した。フジテレビ「27時間テレビ」(8月3日~4日)と合わせ、夏の風物詩とも言える2大長時間番組が今夏も終わった。

フジ「27時間テレビ」は「女子力全開2013 乙女の笑顔が明日をつくる!!」として女性芸人11人が総合司会を務め、奇しくもその中の一人が森三中の大島美幸。両番組にわたっての活躍となったが、視聴率で見ると、明暗を分けた。

 今夏の日テレ「24時間テレビ」全平均は18.1%と、前年17.2%を上回る高視聴率となった。一方、フジ「27時間テレビ」全平均は9.8%と、前年14.1%から大幅ダウンした。

 日テレ「24時間テレビ」は、24日オープニングの2時間で19.8%、続く大野智主演の2時間ドラマスペシャル「今日の日はさようなら」が23.4%の高数字をマークし、翌25日のエンディングは30.5%と驚異的数字を記録した。およそ30分マラソン完走中継を含めた21時「行列のできる法律相談所」は27.5%となった。このためか、裏のTBS「半沢直樹」枠大版は、前回同様の29.0%と、期待の30%超に届かない結果となったようだ。ちなみに、今年同様に嵐がメインパーソを務めた昨年2012年(マラソン佐々木健介・北斗晶の家族)の視聴率が17.2%、2011年(マラソン徳光和夫)17.1%、2010年(マラソンはるな愛)15.8%と、年々上昇している。

 一方、フジ「27時間テレビ」は、2012年14.1%(歴代8位)、2011年14.0%(歴代9位)の推移で、今夏は2桁を割ってしまう推移となった。今後の大きな課題を残した。

 毎回のように番組の意義が問われたりして注目される番組。素直に感動したり、笑って見る人もいれば、批判的な目を送りながらもつい見てしまう人も多いのが、両番組の一つの特徴でもある。テレビ局にしてみれば、系列局が一丸となって取り組む意義は大きい。番組の趣旨が全く異なるため、比較はできないものの、いまの視聴者が求めているものが何かを考えさせられる番組となったようだ。

(戎 正治)

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