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第23回東京国際映画祭の特別招待作「ふたたび SWING ME AGAIN」が27日に公式上映され、主演を務めた鈴木亮平をはじめ、財津一郎、渡辺貞夫らキャスト総勢7名と塩屋俊監督が舞台挨拶を行った。鈴木は、財津らとの共演を「こんなに凄い人たちと共演したんだ!と撮影後になって緊張してきた」と振り返った。(写真は、左よりMINJI、鈴木、財津、藤村俊二)
10月27日
「一枚のハガキ」(コンペティション部門)
第23回東京国際映画祭のコンペティション正式出品作「一枚のハガキ」が27日に公式上映された。上映前の会見で、98歳の新藤兼人監督は「這いずり回る様に映画を作ってきて60年。これが限界」と話し、監督業引退を正式に表明した。
本作は、新藤監督自身の体験を元に戦中の庶民の思いを描く。新藤監督は「戦争は絶対にしてはいけないというのが(作品の)テーマ」と力強くアピール。出演の豊川悦司は「世界中で共感してもらえるはず」、大竹しのぶは「思いが繋がっていってほしい」と話した。東京テアトル配給で、来年夏にテアトル新宿ほかで全国公開。
アジアの風部門「黒く濁る村」(配給:CJ Entertainment Japan)の舞台挨拶が29日夜に行われ、カン・ウソク監督、出演のパク・ヘイルが登壇した。
本作は、韓国で340万人動員の大ヒットを記録したミステリー作品。原作は、韓国で3600万閲覧を記録したウェブコミックで、作品にほれ込んだウソク監督が自ら映画化を希望し、メガホンを取った。この作品は、同時期に行われている韓国最大の映画賞「大鐘(テジョン)映画賞」にノミネートされているが、2人は急遽舞台挨拶に駆けつけて登壇。挨拶が終わればトンボ帰りの超強行スケジュールだった。
▼カン・ウソク監督(写真左)の話 「シルミド」以来6年振りの来日。本作は7本目だが、最も苦労した作品。この作品は普通のスリラーと違って、暗闇でドキッとさせるような恐怖ではなく、白昼に静かな中で迫ってくる恐怖を描いている。2時間41分の映画だが、1時間半ぐらいに感じると皆さんに言ってもらえる。
▼パク・ヘイル(写真右)の話 個人的に原作のコミックを読んでいた。それが映画化されると聞いた矢先に監督自らオファーして下さったので、断る理由は無いと思った。原作者の方に一度お会いした時、(主人公のヘグクは)僕をイメージして描いたと仰っていた。
第23回東京国際映画祭のクロージングセレモニーが10月31日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた。コンペティション部門の東京サクラグランプリに選ばれたのは、イスラエル作品「僕の心の奥の文法」。本作のメガホンを取ったニル・ベルグマン監督(写真左)は、長編デビュー作「ブロークン・ウィング」で同映画祭のグランプリ(第8回)を獲得しており、2度目の快挙となった。
なお、審査員特別賞は、新藤兼人監督作「一枚のハガキ」が受賞。車椅子で登壇した新藤監督が「これが私の最後の作品。98歳になり、これ以上は無理だと思う。この辺でお別れすることになる。皆さんも元気で映画を作って」とコメントすると、場内からはひと際大きな拍手が沸き起こった。審査委員長を務めたニール・ジョーダン氏も「新藤監督の作品が入ったコンペを審査することができて光栄だった」と、監督に最大の敬意を持って総評した。

(受賞者一同:前列左より「一枚のハガキ」の新藤兼人監督、「僕の心の奥の文法」の女優オルリ・ジルベルシャッツ、同ニル・ベルグマン監督、「サラの鍵」のジル・パケ=ブレネール監督、「虹」のシン・スウォン監督、後列左より「断崖のふたり」配給フェイス・トゥ・フェイスの佐藤みお氏、「水の惑星 ウォーターライフ」のケヴィン・マクマホン監督、「歓待」の深田晃司監督、「鋼のピアノ」主演のワン・チエンユエン、「ブッダ・マウンテン」のリー・ユー監督、同ファン・リープロデューサー、「タイガー・ファクトリー」のエドモンド・ヨウ監督)