この厳しいビデオ市況のなかで、やたらに売れている「吹替の帝王」シリーズ。先日、発売元のFOXさんに取材させてもらい、色々面白い話を聞くことができました。後日インタビュー記事を当サイトでアップしますので、楽しみにしていてください。
「吹替の帝王」とは、みんなが慣れ親しんだ、テレビの洋画劇場の日本語吹替音声を何パターンも収録し、さらに当時の吹替台本まで同梱してしまうという、超豪華な「テレビ吹替ファン向け」のブルーレイBOXです。
「テレビ吹替ファン向け」と上記しましたが、特に吹替にこだわっていない人でも、以前は、淀川長治さん、高島忠夫さん、水野晴郎さんらの映画解説のあとに、洋画劇場で吹替版を観ていたはずで、絶対に「懐かしい」と感じる、吹替ファンでなくても楽しめる一品です。
これまでに『コマンドー』、『ダイ・ハード1~3』、『プレデター』が発売され、この後も『ロボコップ』、『スピード』が順次発売されます。
取材のあとに、いくつかサンプル商品を頂いたので、そのうちの1本『プレデター』を豪雪の週末に堪能しました。
個人的にはテレ朝の「日曜洋画劇場」を観ることが多かったので、シュワちゃんの声を玄田哲章さんが担当しているバージョンを観ました。
もう最高です。別に懐古主義ってわけでもないですが、もう何十回も観てもいるのに、いまだに『プレデター』は手に汗握りますね。しかも、あの慣れ親しんだ、シュワちゃんの声(正確には玄田さんの声)で。ディロンもマックも、みんなあの時の声。
特典の台本に目を通しながら映画を観ましたが、ところどころ台本に載っていないシーンがありました。これはテレビ放送時にカットされた場面で、このほど新たに追加収録したものらしいです。というわけで、台本を読みながら観ると、「あ、ここはテレビでカットされていたシーンなのね」という楽しみ方もできます。台本の間違っている部分もそのまま載っているので、「あ、ちゃんと声優さんが修正しているな」というのもわかります。
実は、当欄では以前も『ダイ・ハード』の吹替の帝王を紹介しています(コチラ)。両商品ともお世辞抜きで素晴らしく、何度も繰り返して観る「ブルーレイ」の魅力を最大限生かしたBOXだと思います。あと、単純に作品の選別も良いです。やはり退屈な映画は、例え吹替が良くても限界がありますからね。今出ている「吹替の帝王」はどれも傑作タイトルばかりです。
まだ購入されていない方は、本当にオススメなのでぜひ。「『ダイ・ハード』とか『プレデター』なんて昔1500円で買ったDVDがあるから…」という人も、この機会に買い替えましょう。全然違いますから!