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 ┃週┃┃刊┃┃ブ┃┃ン┃┃コ┃┃ム┃ Vol.219 (2011.07.07発行)
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 ~目次~

 (1)今週のピックアップ記事(映画版)
 (2)今週のピックアップ記事(放送版)
 (3)今週のピックアップ記事(音楽版)
 (4)文化通信.com更新状況
 (5)文化通信.com「週間人気記事ランキング」
 (6)ブン記者の声

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┃(1)今週のピックアップ記事(映画版) ┃
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☆2011年上半期外国映画興収上位固まる(7/7付掲載)

 2011年上半期の洋画作品別の興収上位作品が固まった(6月中旬公開
作品まで)。トップは、現在も上映中の「パイレーツ・オブ・カリビアン/
生命の泉」の90億円台前半(最終、推定)。次いで、「ハリー・ポッターと
死の秘宝 PART1」(69億円)。3位は、「ナルニア国物語/第3章:
アスラン王と魔法の島」(26億8千万円)。

 昨年の上半期は、「アバター」「アリス イン ワンダーランド」「カー
ルじいさんの空飛ぶ家」の上位3本がすべて3D映画で、真の“3D映画元
年”を果たしたが、今年は3D映画が相変わらず上位を占めたものの100
億円到達作品が1本もなかった。逆に、「ブラック・スワン」「英国王のス
ピーチ」といった重厚なドラマ志向の作品の健闘が注目すべき現象となった。
10億円以上は、13本だった。

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その他、日刊速報映画版の見出し閲覧はコチラ↓
http://www.bunkatsushin.com/news/list.aspx?nc=1

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┃(2)今週のピックアップ記事(放送版) ┃
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☆TBS「けいおん」ムギちゃん誕生日大盛況(7/7付掲載)

 恒例企画「けいおん!!」の登場人物のバースデイ・イベントが2日(土)
に行なわれ、TBSストアおよびishopでの販売累計が1日で1300
万円以上を記録した。キーボードを担当する琴吹紬=通称ムギちゃんのお誕
生日で、この日、誕生日にちなんだ702枚の整理券を求めて多くのファン
が早朝からTBSストアに詰めかけた。全長70?cmの特大サイズのムギちゃん
のぬいぐるみや懐中時計などの売れ行きが好調だった。また、TBSストア
で2千円以上またはishopで5千円以上のグッズ購入者に先着で特製の
バースデイ・カードがプレゼントされる企画も好評だった。次回は8月21日
(日)にドラム担当の田井中律=通称りっちゃんのバースデイ・イベントを
予定している。なお、映画「けいおん!」は12月3日(土)公開予定。

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┃(3)今週のピックアップ記事(音楽版) ┃
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☆MPA、音楽著作権管理者養成講座スタート(7/7付掲載)

 一般社団法人・日本音楽出版社協会(MPA)は5日、2011年度「音
楽著作権管理者養成講座」をスタートした。

 この講座は、音楽著作権ビジネスを総合的に理解する目的で、MPAが1
991年に開講。これまで約3000名の修了生を輩出してきた。

 講義に先立ち開講式が行われ、谷口元MPA会長が東日本大震災の被災者
へのお見舞いの言葉を述べるとともに、震災に対する世界各国からの励まし
を通じて、音楽出版ビジネスの国際的ネットワークを再認識したこと、その
ネットワークは知的財産権が世界レベルで守られ、ビジネスとして運用され
ている証であると紹介し、集まった160名の受講者を励ました。

 また、この日は、式に続いて「著作権法と著作権の現在」(永山裕二・文
化庁長官官房著作権課長)、「音楽著作権と国際ビジネス」(谷口元エイベ
ックス・ミュージック・パブリッシング代表取締役社長)、「音楽出版ビジ
ネス総論」(秀間修一リアルライツ代表取締役)の3講義が行われた。

 講座は11月まで延べ17日間、50時限にわたって行われ、全講座終了後には
修了試験が行われることになっている。

 なお、MPA事務局では7月6日から「音楽著作権管理者養成講座」の2
011年度版テキストの販売を開始した。A5判、2冊セット、定価2万4
000円(税込、送料別)。

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その他、日刊速報音楽版の見出し閲覧はコチラ↓
http://www.bunkatsushin.com/news/list.aspx?nc=3

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┃(4)文化通信.com更新状況(6/30~7/6) ┃
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【芸能音楽デスクコラム】ディルアングレイの新曲を聴いて…(7/6更新)
>>詳しくは、http://www.bunkatsushin.com/varieties/article.aspx?bc=2&id=1158

【大高宏雄の興行戦線異状なし】Vol.36 (7/5更新)
>>詳しくは、http://www.bunkatsushin.com/varieties/article.aspx?bc=2&id=1156

【THE 初日舞台挨拶!】内田伸輝監督「ふゆの獣」(7/4更新)
>>詳しくは、http://www.bunkatsushin.com/varieties/article.aspx?bc=1&id=1154

【エンタメ教育の現場から】東北芸工大の「FUKUKOU LIVE」(7/1更新)
>>詳しくは、http://www.bunkatsushin.com/varieties/article.aspx?bc=1&id=1148

【社長コラム】松竹出身の井上氏、馬場氏が相次いで死去(7/1更新)
>>詳しくは、http://www.bunkatsushin.com/varieties/article.aspx?bc=2&id=1149

【放送デスクコラム】「MUSIC ON! TV」御領博社長の送別会で(6/30更新)
>>詳しくは、http://www.bunkatsushin.com/varieties/article.aspx?bc=2&id=1146

【エンタメ業界求人情報】パル企画、オールビジョン、ワコーほか掲載中
>>詳しくは、http://www.bunkatsushin.com/recruit/

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┃(5)文化通信.com「週間人気記事ランキング」(6/27~7/3)   ┃
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第1位:ギャガ、星野有香取締役が退任(映画・7/1付)

第2位:QR、10月改編で土曜朝帯に玉川美沙ワイド(放送・6/30付)

第3位:東宝、年内の公開スケジュール固まる(映画・6/30付)

第4位:民放「社長交代」31社、新社長一覧(放送・6/29付)

第5位:千葉興行「千葉ニュータウン」運営受託の経緯(映画・6/25付)

第6位:ショウゲート「アンシンカブル」4月公開(映画・1/14付)

第7位:スマートTV到来にテレビ局は?影響も懸念(放送・6/25付)

第8位:角川GHD役員選任、新任取締役に3氏(映画・6/29付)

第9位:テレ朝、7月1日付組織変更・人事発令(放送・6/25付)

第10位:フジ人事、上瀬執役常務、箕輪執役、堤日映出向(放送・6/30付)


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┃(6)ブン記者の声 ┃
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~洋画コメディの適切な公開規模~

 8月20日に、ウィル・フェレル、マーク・ウォールバーグ主演の映画「アザ
ー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!」(配給:日活)がヒューマントラス
トシネマ渋谷ほかで劇場公開されます。昨年全米で公開された時は、初登場
1位を記録したヒット作品。いつもスーパー刑事の活躍を恨めしく眺めてい
るだけの“アザー・ガイズ=その他大勢”だったダメダメな相棒刑事が、現
代の各社社会に反撃する下流ヒーロー映画だそうです。面白そう…。

 ところでここ数年、こういったアメリカでヒットしたコメディ映画を、日
本で単館公開する流れが確立されつつあるなと感じています。昨年、一大旋
風を巻き起こした「キック・アス」が、その最たる例ではないでしょうか。

 こういったアメリカのコメディ映画は、日本で全国拡大公開すると、日本
人と米国人の感性の違いでしょうか、総じて難しい興行になる傾向がありま
す。なので、この手のジャンルは、劇場公開せずにDVDのみを発売する
「ビデオストレート」になるパターンがこれまでは多かったように思います。
例えばウィル・フェレル主演作では、「ウェディング・クラッシャーズ」
「スタスキー&ハッチ」「タラテガナイト」は米で大ヒットしたにも関わら
ず、日本はどれも未公開でした。

 以下は個人的な印象ですが、それらアメリカのコメディ映画の「日本での
適切な公開のスタイル」の道筋を開いたのは、ギャガが配給した「俺たちフ
ィギュスケーター」(07年12月公開)だったのではないかと思います。こちら
も米では興収1億ドルを超える大ヒットとなりましたが、日本ではシネマGAG
A!(現渋谷HUMAXシネマ)をメイン館として単館公開。これが、同館で2万50
00人を動員する熱狂的な興行展開となり、当時ずいぶん話題になった記憶が
あります。

 08年7月公開「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」(配給:ギ
ャガ)も、英国作品でしたが、その類の作品だったと思います。エドガー・
ライト監督の傑作「ショーン・オブ・ザ・デッド」がビデオストレートだっ
たように、本作も日本での公開は見送られる予定でしたが、ファンの署名に
より公開が実現。やはりシネマGAGA!で1万人を超える動員を記録するスマッ
シュヒットとなりました。

 ギャガの十八番と化したこのパターン。続いてそのノウハウが発揮された
のは、昨年の「ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」だっ
たと感じています。こちらはワーナー作品でしたが、当初ビデオストレート
予定でした。すでにワーナーからは発売日も発表され、ビデオ用の試写会ま
で行われていました。ところが、ゴールデングローブ賞を受賞し、公開署名
運動も起こったことで、急遽劇場公開が決定。そして、この作品の宣伝をギ
ャガ、劇場営業をワーナーが担当しました。メイン館はシネセゾン渋谷。米
で2億7000万ドルのヒットになった大作とは思えないほど小さな規模の公開
でしたが、やはり同館を中心に手堅い数字を残し、適切な公開規模であった
ことを示しました。

 そして、その「アメリカのコメディ大作を適切な規模で日本劇場公開する」
手法を踏襲したのが、昨年末の「キック・アス」(配給:カルチュア・パブ
リッシャーズ)。本作も米では初登場1位のヒット作ですが、日本ではたっ
たの4館スタート。しかし、劇場は満席が続出し、「熱狂感」を打ち出せた
ことで、次々と拡大公開が決定。最終で興収1億5000万円を大きく上回る大
ヒットとなりました。

 「ハングオーバー!」「キック・アス」の連続ヒットで、“コアファンへ
響く宣伝”“適切な規模の公開”手法が定着。今年に入り、「デュー・デー
ト~出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断~」(配給:ワーナー)、
「スコット・ピルグリム VS.邪悪な元カレ軍団」(配給:アステア+パル
コ)といった作品が続々公開され、今後も「スーパー!」(配給:ファイン
フィルムズ)や、先述の「アザー・ガイズ~」などが控えています。

 私も、快作「モール★コップ」のビデオストレートに涙を飲んだ一人。こ
ういったジャンルの作品がしっかり劇場で日の目を見ることは非常に嬉しい
ことです。客席で他のお客さんと一体感を感じられるのも、このジャンルな
らではの喜び。今後もこのブームは続いてほしいものです。

                            >おわり<

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