韓国出身のオペラ歌手、べー・チェチョルが19日、東京・Bunkamuraオーチャードホールでスペシャルコンサートを開催。開演前には彼のファンという人気マジシャン・Mr.マリックも応援に駆けつけた。
これは日本でのメジャーデビューアルバム「THE SINGER」(6月21日発売、日本コロムビア)のリリースを記念して行われたもの。当日はアルバム収録曲を中心に全11曲を披露し、集まった2000人のファンを魅了した。
「アジアのオペラ史上最高のテノール」と称されながらも2005年10月、甲状腺がんであることが判明し、その摘出手術で声帯と横隔膜の両神経を切断。歌声に加え、右側の肺の機能まで失い、一時は声楽家としての道を絶望視されていた。しかし、多くの日本人ファンの支援のもと、翌2006年4月25日、音声外科医の世界的権威、京都大学・一色信彦名誉教授による甲状軟骨形成手術を受け、その後、厳しいリハビリによって見事、舞台復帰を果たした。
今回のメジャーデビューについてべーは「私は外国人ですし、日本で多くの方々に支持されてメジャーデビューさせていただけるのはそんなに簡単なことではないので、感謝の気持ちと感動でいっぱいです」と喜びのコメント。7月19日には同スペシャルコンサートを大阪・グランキューブ大阪でも開催する。